プロジェクト管理システム「Jira Software」を導入を検討している中で、下記のような疑問を持たれる企業が多いのではないでしょうか。
- Jira Softwareではなにができるのか。
- Jira Softwareではどんな機能があるのか。
- 口コミや評判はどうなのか
今回の記事では、Jira Softwareの機能や料金、評判について詳しく解説します。
導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
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Jira Softwareとは
企業の管理職やマネジメントを行う方は、部下やスタッフにさまざま業務の指示を出し、その進捗具合の管理を常に把握しておきたいものです。
そこで活躍するのが課題管理ツールの「Jira Software」です。
プロジェクトであったり、各スタッフの業務の消化状況の見える化をしてくれる便利なツールとなっており、いま注目のツールです。
マネジメントの他にも、チームでの業務遂行にも役立つツールであり、チームのコミュニケーションツールとしてチームワークの向上にもつながるツールです。
運営元『アトラシアン』について
以下では、Jira Softwareを提供しているアトラシアンの企業情報を紹介しています。
会社名 | アトラシアン |
所在地 | オーストラリア シドニー |
創業者 | マイク・キャノンブルックススコット・ファーカー |
設立日 | 2002年 |
従業員数 | 1,259名 (2015年6月30日) |
事業内容 | ソフトウェア開発者を対象とした法人向けソフトウェアを開発 |
Jira Softwareの機能・できること
「Jira Software」はさまざまな管理に適したツールであり、その主な機能やできることには下記があります。
- スクラムボード
- カンバンボード
- ワークフロー
- ダッシュボード
上記の4つの機能について詳しく解説します。
スクラムボード
スクラムボードは、プロジェクトなどの進捗を見える化したものです。
チームメンバーであればいつでもアクセスが可能であり、状況把握が容易に行え、どの段階や業務が滞っているのかすぐわかります。
さらに作業を段階ごとに分割し、作業量の透明性をもたらし、チームの目的意識と組織力の向上が可能です。
カンバンボード
カンバンボードはチームでの業務効率化を目的とした機能を有しており、継続的なプロジェクト管理に適した機能です。
業務の課題やバグ、タスクに関連する情報を表示し、作業状況がひと目で把握できるように、段階での作業を視覚的に示します。
未着手、進行中、完了の状況別の別のタスクを並べて表示することで、状況把握の明瞭化が行えます。
ワークフロー
プロジェクトやタスクの種類によって、ワークフローの変更・設定が可能です。
柔軟にワークフローの変更が可能なため、複雑なプロジェクトであっても、適切なワークフローを設定し、管理業務の最適化が行えます。
しかしワークフローを複雑化しすぎると、管理も複雑化してしまい、手間が増え業務効率が低下してしまうので注意が必要です。
ダッシュボード
ダッシュボードはログイン時にはじめに表示される画面のことです。
ここではパソコンのショートカットのアイコンのように、使用頻度の高いもの、すぐ確認したいものを表示させておくことができます。
未着手のタスクや、進捗状況など、毎日確認したいことを表示させておく際に非常に便利な機能です。
Jira Softwareの費用・料金
プラン | Free | Standard | Premium | Enterprise |
---|---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
月額費用 | 0円 | 1ユーザーあたり920円 | 1ユーザーあたり1810円 | 要問合せ |
利用人数 | 10名 | 最大35,000名 | 最大35,000名 | 最大35,000名 |
ストレージ | 2GB | 250GB | 無制限 | 無制限 |
サポート | コミュニティサポート | 営業時間サポート | 年中無休のPremium サポート | 年中無休のPremium サポート |
Jira Softwareの評判・導入事例
実際にJira Softwareを導入している企業の導入事例を紹介します。
【YAHOO!JAPAN】
1万人超規模で使いこなす企業向けWiki、“ヤフー流”情報共有とは?
【課題】
・社内にwiki ツールが乱立し、情報共有がうまくいかない
・ツール運用負荷を削減しながら、適切なコントロールがしたい
・全社で情報を共有、可視化する文化を醸成し、働き方改革を推進させたい
【効果】
・全社統一の情報共有基盤が実現
・最低限の運用コストで、適切な権限コントロールが可能に
・属人的なノウハウも含め、全社のあらゆるナレッジが日常的に集約されるように
(引用元:ATLASSIAN公式HP)
【LIXIL】
アトラシアンの多彩なソリューション群を連携させ、 システム開発から IT サポート管理まで多岐にわたる業務を効率化。
【課題】
・課題・タスク管理に共有ファイルサーバーにあるExcel を用いていたが、ファイルが分散・増大して業務の遂行状況の把握が困難に
・ヘルプデスク業務の効率化による、ユーザー満足度の向上
・円滑なリモートワークの実現に向けたクラウドサービスの活用
【効果】
・Jira Software と Confluence の併用で、数百〜1000件のメール確認にかかっていた時間がゼロに
・Jira Service Desk (現 Jira Service Management) の導入で、IT関連の申請から対応までの期間を5営業日から1、2営業日に短縮
・クラウド版のアトラシアン製品を採用し、円滑なリモートワークの遂行を実現
(引用元:ATLASSIAN公式HP)
【ABEMA】
新しい未来のテレビ「ABEMA」の高度なシステム開発を支え続けるJira Software。
【課題】
・常時、並行稼働する膨大な開発タスクの管理を効率化したい
・開発業務の工数管理を実施しエンジニアのスキルアップと、改善に向けた分析を行いたい
・画像やテキストを利用した画面仕様書の作成と管理を行いたい
【効果】
・Jira Softwareの導入で開発業務のタスク管理を実現、優先度を意識した開発業務を推進
・アドオンアプリを使った機能拡張で、各タスクの開発スピードを採点、スキル向上のための指針や予実管理としても活用
・Confluenceのリッチテキスト編集機能による、画像やテキストを盛り込んだ画面仕様書の作成が可能に
(引用元:ATLASSIAN公式HP)
【ITreviewレビュー】
画面がシンプルで使いやすい。
【良いポイント】
・カンバンボードのUIがよく使いやすい。
・特に自由にワークフローを設定することができるので、社内の開発状況に合わせた設定が可能になる。
・また、カンバンボードで状況を一目で確認できる点は非常に使いやすいと思う。
【改善してほしいポイント】
・階層設定(Epic, Task, User Story)の設定に柔軟性がない。
・最上位のカテゴリを追加するためにはプランを結構アップグレードしないと使えないのが残念。
・マークダウン記法で記載できるが、あまり使い勝手が良くない。
・プルダウンの選択肢を追加する時に、日本語入力をした後エンターキーを押すと二重でエンターを押したような挙動になってしまうので改善してほしい。
(引用元:ITreviewレビュー)
Jira Software導入の流れ
Jira Software導入の流れは、9つの手順で行います。
手順 | 内容 |
---|---|
①Jiraのダウンロード | インストーラーをダウンロード |
②インストーラーの実行 | Jiraをインストール |
③セットアップ方法の選択 | 自分で設定するを選択 |
④データベースへの接続 | 独自データベースを選択 |
⑤アプリケーションプロパティを設定する | Jiraサイトに名前を付け、サイトの公開、非公開の選択を行う |
⑥ライセンスの入力 | 取得したライセンスの入力 |
⑦管理者アカウントの作成 | 管理者アカウントの詳細を入力 |
⑧メール通知の設定 | メールサーバーの詳細を入力 |
⑨Jiraの使用を開始する | 完了 |
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Jira Softwareの総合評価
以下では、Jira Softwareを導入している企業の声をもとにした、メリット・デメリットについて紹介します。
Jira Softwareを導入するメリット
Jira Softwareを導入するメリットは4つあります。
- 初期費用無料で月額料金も無料のプランがある
- クラウドによるデータ管理
- 独自の優れたテンプレート
- マルチデバイス対応で、外部ツールとの連携も可能
Jira Softwareは、10人までであれば無料で利用できるプランがあります。
Jira Softwareを検討しており、機能を試してみたい企業の方や、小規模での利用が想定される企業の方にはおすすめです。
次にデータの管理がクラウド上で行われているため、すぐにサービスを利用できます。
Jiraの優れた機能の「カンバン」「スクラム」の2種類のテンプレートは非常に優れています。
プロジェクトの全体把握や、課題やタスク達成のための進捗管理などが行え、シンプルでわかりやすいのも魅力といえます。
さらに、スマートフォンやタブレットの使用を想定してアプリも用意されており、外出先などでの利用も可能で、グーグルなどのウェブサービスとの連携も可能です。
Jira Softwareのデメリット
Jira Softwareは非常に便利な機能をもったツールですが、メリットばかりでなくデメリットもあります。
- 人数が増えるとコストが上がる
- 新しいツールであるため情報が少ない
- サーバー停止時は使用できない
10人を越えると、有料プランに変更する必要があり、一人あたりのコストが発生します。
人数によってコストが変わってきますので、従業員やスタッフの多い企業では負担も増大します。
Jira Softwareは比較的新しいツールであるため、情報がまだ少なく利用中の不明点などは、自力で解決するか、サポートを利用する必要があります。
さらにクラウド型のサービスであるため、サーバーが落ちた場合などは、使用ができません。
まとめ
今回の記事ではプロジェクト管理ツールのJira Softwareについて詳しく解説してきました。
Jira Softwareは世界の10万社以上の企業に信頼されるツールです。
その優れた機能によって、あらゆる規模のプロジェクトやチームの業務のスピードアップや連携に大きく役立つツールといえます。
多くのスタッフをまとめる管理者のマネジメント業務過多、プロジェクトの管理不足による納期遅延など、さまざまな企業の抱える課題の解決に検討してはいかがでしょうか。