不動産管理業務の効率化を支援するAIクラウドシステムが、管理ロイドです。
導入者数が2,500社以上あり、日本マーケティングリサーチ機構の調査によると、利用社数や登録ユーザー数などでNo.1を獲得しています。
本記事では、管理ロイドの総合評価に加え、機能・料金・導入事例を詳しく解説します。
導入を検討している方や不動産管理業務の課題解決策を探している方は、参考にしてください。
管理ロイドとは
管理ロイドは、株式会社THIRDが開発・提供する建物管理クラウドシステムです。
管理ロイドの主な特徴は、以下のとおりです。
- AIによる自動化で、報告書作成や設備状況の判定などを効率化
- クラウドシステムで、場所を選ばずに情報にアクセス可能
- 写真撮影による設備状況の自動判定などの豊富な機能
管理ロイドは、マンション管理に必要なさまざまな機能を一元化します。
点検や検針、清掃報告、入居退去対応、住民からの連絡対応など、不動産管理業務のさまざまな場面の効率化に役立てられるシステムです。
管理ロイドの機能・できること
管理ロイドの主な機能は、以下のとおりです。
- 報告書自動作成機能
- AI検針による自動検針機能
- 写真報告機能
- 設備台帳管理機能
それぞれの機能でどのようなことができるのか、詳しく見ていきましょう。
報告書自動作成機能
管理ロイドの報告書自動作成機能は、点検や巡視の写真をアップロードするだけで、自動的に報告書を生成します。
作成できる報告書には、以下のようなものが挙げられます。
- 点検報告書
- 巡視報告書
- 不具合報告書
この機能を使えば、各種報告書がボタン一つで瞬時に作成できるため、手作業による時間と労力を大幅に削減できます。
工事相場見積もり自動化機能
管理ロイドは、AI技術を活用して、工事の相見積もりを自動取得する機能を搭載しています。
具体的には、以下のようなことが可能になります。
工事内容の自動判別 | 現場写真や簡単な説明を入力するだけで、AIが工事内容を自動判別し、見積もり取得 |
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過去の施工実績に基づく見積もり | 膨大な施工実績データから、類似する工事の過去の成約価格を分析し、適正な見積もり価格を算出 |
AIによる見積もり分析(β版) | 見積もりをAIが分析し、適正価格かどうかを判断 |
これらの機能により、時間と労力を削減しながら、適正価格で修繕工事を発注できます。
ただし、AIによる見積もり分析機能は現在β版として提供されており、一部機能が制限されているため事前に管理ロイド公式に確認してください。
AI検針による自動検針機能
管理ロイドは、AI技術を活用した自動検針機能を搭載しています。
具体的には、AIカメラを設置するだけで、自動的にメーターの値を読み取り、WEBメーター台帳が作成されるため、ダブルチェックの工数が削減可能です。
これにより、検針員が現場に足を運ぶ必要がなくなり、人件費や交通費のコスト削減につながります。
写真報告機能
管理ロイドの写真報告機能は、工事や定期清掃などの現場写真を簡単に撮影・加工し、報告書を自動作成できる便利なツールです。
従来、写真報告書作成には、現場で撮影した写真をパソコンへ取り込み、1枚ずつ挿入してレイアウトを整えるなど、多くの時間と手間がかかっていました。
しかし、管理ロイドを使えば、アプリで写真を撮影するだけで、自動的に報告書を作成できます。
設備台帳管理機能
管理ロイドの設備台帳管理機能は、過去の不具合履歴、修繕履歴、更新履歴を紐づけることで、設備機器の個別情報を一元管理できます。
従来の紙ベースやExcelでの管理では、必要な情報を検索するのに時間がかかったり、情報の抜け漏れが発生したりするといった課題がありました。
管理ロイドなら必要な情報をすぐに確認できるため、業務効率を大幅に向上させられます。
また、設備機器の状態を可視化でき、突発的なトラブルを未然に防ぐことにもつながります。
管理ロイドの費用・料金
管理ロイドは、導入費用と月額課金制で利用できます。
具体的な料金は、利用する機能や規模によって異なるため、管理ロイド公式サイトより問い合わせが必要です。
管理ロイドは、2か月間の無料トライアルが用意されているため、導入を検討している場合はぜひ利用してみてください。
管理ロイドのメリット・デメリット
管理ロイドの利用を開始するまでに、まずは管理ロイドのメリット・デメリットを理解しておきましょう。
管理ロイドのメリット
管理ロイドの主なメリットは、以下のとおりです。
- 報告書作成時間の削減
- 記入漏れや転記ミスなどのヒューマンエラー防止
- リアルタイムな情報共有
それぞれ詳しく見ていきましょう。
報告書作成時間の削減
管理ロイドのメリットの一つは、報告書作成時間の削減です。
従来、点検や検針などの業務報告は、現場スタッフが手作業で報告書に記入していました。
しかし、管理ロイドを導入すれば、現場スタッフはスマートフォンやタブレット端末を使って簡単に報告データを入力できます。
入力されたデータは自動的にシステムに集約され、報告書が自動生成されるため、報告書作成にかかる作業時間の削減が可能です。
記入漏れや転記ミスなどのヒューマンエラー防止
管理ロイドを導入すれば、アプリが自動的に点検項目をリスト化し、写真や動画で記録を保存できるため、ヒューマンエラーを防止できます。
具体的には、以下のようなヒューマンエラーを防止できます。
- 点検漏れ防止
- 記入漏れ防止
- 転記ミス防止
ヒューマンエラーの削減は、管理業務の効率化だけではなく、建物の安全管理の精度向上にもつながります。
リアルタイムな情報共有
管理ロイドは、現場スタッフがスマートフォンやタブレット端末から簡単に情報を共有できる点もメリットです。
紙ベースでの報告書作成とは異なり、スマートフォンやタブレットを操作するだけで、報告書を作成・共有できます。
また、報告内容はクラウド上に保存されるため、関係者はいつでもどこでも最新情報を確認できます。
管理ロイドのデメリット
管理ロイドのデメリットは、以下のとおりです。
- 導入コストがかかる
- データの精度に課題がある
- 不具合や障害が発生する可能性がある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
導入コストがかかる
管理ロイドは、初期費用と月額利用料が発生します。
初期費用や月額費用は、導入する規模や機能によって異なります。
管理ロイドは、クラウド型のサービスであるため、専用の機器を購入する必要はありませんが、システムの構築や設定、データ移行などの作業が必要です。
導入コストに見合うだけのメリットがあるかどうかは、導入前にしっかりと検討する必要があります。
データの精度に課題がある
管理ロイドの導入によって業務効率化が期待できる一方で、データの精度に関する課題が挙げられます。
自動化やAI技術を活用したデータ処理は便利ですが、入力されたデータの質に大きく依存します。
不正確な情報がシステムに入力された場合、誤った結果を導き出してしまう可能性があるため注意が必要です。
特に、財務情報や工事見積もりなどの重要なデータでは、深刻な問題につながる可能性があります。
また、AIによる分析や予測は、過去のデータに基づいているため、異常値や特殊なケースを適切に処理できない場合があります。
不具合や障害が発生する可能性がある
管理ロイドはクラウドサービスであるため、インターネット環境が整っていない場合は利用できません。
具体的には、以下の様な状況が考えられます。
- インターネット回線の断線や停電
- サーバーの不具合などによるシステム障害
- メンテナンス作業によりシステムが利用できなる
これらの不具合や障害は、業務に支障をきたすだけではなく、場合によっては重大な事故につながる可能性もあります。
管理ロイドの評判・導入事例
ここでは、管理ロイドの導入事例をいくつか紹介します。
伊藤忠アーバンコミュニティ株式会社様
管理ロイドの導入を決めた理由は、圧倒的な機能の充実度
THIRD:管理ロイドをご利用頂きありがとうございます。今回導入を決めて頂いた理由についてお伺いしてもよろしいでしょうか?
伊藤忠アーバンコミュニティ様:現場の生産性向上を実現するためには、既存の仕事のやり方に幾つかの課題がありました。
例えば、検針や巡回点検といった現場に人が行って実施する業務の効率について、あるいはこれまで人力で対応していた作業におけるミス、そして日々発生する諸々の不具合を可視化できていなかったこと等です。様々な不動産フェアに参加し情報を集めた中で、部分的に解決できそうなプロダクトはたくさんあったのですが、その中でも管理ロイドは、ほとんどの課題を包括して解決できそうなプロダクトとして目に留まりました。
引用元:https://kanri-roid.app/posts/mryPs0el
東京不動産管理株式会社様
THIRD:管理ロイドの導入について、現場目線で決め手になったポイントを教えてください。
東京不動産管理株式会社様:特にメーター検針の読み取り精度の高さと画面の見やすさが他社と比較しても評価が良く、決め手になりました。
管理ロイドを検証したきっかけは、東京建物さんがグループ全体での管理ロイドの導入を検討していたからです。最初は不動産管理業務に特化したサービスは珍しいなという印象でした。
正直、最初は未知のものというか、普段の業務も行いながらプラスアルファで導入や利用に取り組んでいくという点で、抵抗もありました。今と比較してまだ作り込まれていない機能や画面も多くありましたから。ただ、導入が始まり当社の意見を取り入れスピーディーに反映いただいたので、使用する毎に使いやすくなり、今後のDXの姿が具体的にイメージ出来るようになっていきました。
例えば、検針業務に関しては管理ロイドに一本化することにより、従来のやり方以上に効率的に実施しているという実感があります。また、不具合の報告でもかなり活用させて頂いているので、報告書の自動出力によって事務作業の削減も実現出来ました。
引用元:https://kanri-roid.app/posts/40e1p4vL
株式会社アサヒファシリティズ様
THIRD:既存のシステムを活用するという選択肢もある中で、管理ロイドを選んでいただいた理由、本導入が決まっていった流れを教えてください。
株式会社アサヒファシリティズ様:技術部門の責任者が集まる会議で管理ロイドを紹介したところ、スマホをかざすだけでメーター検針の写真が簡単に撮れ、その値が自動で転記される点が非常に好評でした。メーター検針は既にタブレット端末で実施していましたが、検針時の転記ミスなど課題を抱えていました。そんな中での管理ロイドの紹介はインパクトがあったと思います。
なんといっても写真を撮るだけで検針できるなど、UIがとにかくシンプルなのが大きい。現場で働いている方はシンプルなものを望んでいますから、管理ロイドは、習熟するまでにストレスや負荷を感じることなく、簡単に始められると感じてもらえたのだと思います。
音声入力できる点も好評でした。
世の中にはこういった技術があると知ってはいても、自分や自分の業務には関係ないなと思ってしまうこともありますが、実際に使ってもらうと誤変換もないため、納得できるのだと思います。
引用元:https://kanri-roid.app/posts/8MVu6yDz
管理ロイド導入の流れ
管理ロイドは本格的に導入する前に、最大2物件まで2ヶ月間の無料トライアルが用意されています。
導入までの流れは、以下のとおりです。
- 資料請求ページより連絡(電話での申込も可能)
- トライアル物件の選定
- 現場のExcel帳票の提出
システム設定や操作方法に関しては、管理ロイドスタッフがサポートしてくれるため、カスタマーサポートの対応も体験できます。
トライアル期間終了後、導入を検討し、導入を決定した場合は、本格的な運用を開始します。
運営元『株式会社THIRD』について
株式会社THIRDは、不動産・建築業界の課題解決に特化したコンサルティングと、その知見を活かしたITソリューションの開発・運用を行う会社です。
株式会社THIRDは、経営コンサルティング、コンストラクションマネジメント、IT・AIの3つの専門部隊で構成されており、これらの専門性を活かして、不動産・建築業界の課題解決に取り組んでいます。
会社名 | 株式会社THIRD |
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所在地 | 〒160-0004東京都新宿区四谷4-25-13 濱庄ビル2F |
代表取締役 | 井上 惇 |
設立 | 2015年10月 |
管理ロイドの総合評価
管理ロイドは、AIを活用した建物管理クラウドシステムです。
主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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報告書作成時間の削減記入漏れや転記ミスなどのヒューマンエラー防止リアルタイムな情報共有 | 導入コストがかかるデータの精度に課題がある不具合や障害が発生する可能性がある |
管理ロイドを導入するかどうか検討する際には、メリットとデメリットを理解した上で、ニーズに合致するかどうかの判断が重要です。
報告書作成や情報共有の負担が大きい企業にとっては、大きなメリットをもたらす可能性があります。
管理ロイドは、導入する前に2か月間の無料トライアルが用意されています。
導入を検討している場合は、まずは無料トライアルを利用して、試してみることをおすすめします。