Moniplatは、少数の設備であれば無料で管理できる設備点検プラットフォームです。
気軽に点検作業をデジタル化できる点などが話題となっています。
今回は、Moniplatの概要や機能、料金などをご説明するとともに口コミ・評判までご紹介します。
Moniplatの導入に迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
Moniplatとは
Moniplatとは、株式会社バルカーが提供している設備点検プラットフォームです。
全設備のTBM(定期保全)とCBM(状態ベース点検)をクラウドで一元管理できます。
設備の登録や点検項目・頻度の設定などを直感的なインターフェースで実行可能です。
状態異常や定期メンテナンスの通知、点検結果の管理者承認などもすべてメールで通知されます。
20設備まで無料で登録可能です。
Moniplatの機能・できること
Moniplatの利便性を知るためには、機能・できることについて把握する必要があります。
Moniplatの機能・できることは下記の通りです。
- TBM(定期保全)
- CBM(状態ベース点検)
- 管理者承認設定
それぞれについて解説します。
TBM(定期保全)
定期保全の現場での入力作業をスマホアプリから簡単に行えます。
点検結果はクラウドで管理し、グラフ作成と報告書作成の自動化も可能です。
点検のスケジュール管理や通知もメールで受け取れます。
CBM(状態ベース点検)
振動を遠隔監視して設備の異常を事前にメールで受け取ったり、作動油の圧力センシングでパッキンの適正な交換時期を事前にメールで受け取ったりできます。
管理者承認設定
点検結果の承認や設備の登録など、管理者の承認が必要な手続きを簡単に設定できます。
1次承認者や2次承認者などを柔軟に設定することも可能です。
Moniplatの費用・料金
Moniplatの月額費用はTBM(定期保全)と、CBM(状態ベース点検)で異なります。
初期費用は発生しません。
それぞれの月額費用を表にまとめます。
TBM(定期保全)
定期保全の月額費用は下記の通りです。
設備数 | 月額費用(税込) |
---|---|
20設備まで | 無料 |
50設備まで | 1.65万円 |
100設備まで | 3.3万円 |
150設備まで | 4.95万円 |
200設備まで | 6.6万円 |
250設備まで | 8.25万円 |
300設備まで | 9.9万円 |
350設備まで | 11.55万円 |
上限なし | 16.5万円 |
CBM(状態ベース点検)
状態ベース点検の月額費用は下記の通りです。
プラン | 月額費用 |
---|---|
VHERME(ベルム) ※真空ポンプや送風機、圧縮機、冷凍機など | 3.5万円程度/設備 |
SealMote(シールモートβ版) ※油圧ショベルやホイールローダなど | 1.5万円程度/設備 |
Moniplatのメリット・デメリット
Moniplatの導入を検討するにあたって、メリット・デメリットを天秤にかけて判断したい方もいるでしょう。
ここではMoniplatの主なメリット・デメリットをまとめます。
Moniplatのメリット
Moniplatのメリットは下記の通りです。
- 点検作業時間を自動計算できる
- 臨時点検にも対応できる
- 無料サポートプランを利用できる
それぞれについて解説します。
メリット1.点検作業時間を自動計算できる
Moniplatでは、点検作業時間の自動入力機能を利用できます。
点検にかかった作業時間が〇〇分のように自動表示される機能です。
点検作業時間を分析することで点検の効率を高められるでしょう。
メリット2.臨時点検にも対応できる
Moniplatでは、臨時点検機能が搭載されており、規定の設定項目以外での点検にも対応可能です。
フリーフォーマットで報告書を作成することもできます。
イレギュラーな点検時や突発のトラブル時などでも柔軟に対応できるのが安心です。
メリット3.無料サポートプランを利用できる
Moniplatでは、お試しプラン(1~3設備まで)、導入サポートプラン(21~50設備まで)、導入サポートplusプラン(51設備~)の無料サポートプランを用意しています。
設備登録や点検ルール登録、点検項目登録など、設備の代行入力に対応しています。
初期設定の時間が確保できない方でも導入しやすいです。
Moniplatのデメリット
Moniplatのデメリットは下記の通りです。
- オフラインの点検がやや不便
- 海外からの利用や個人での利用には対応不可
- 評判や導入事例がやや少ない
それぞれについて解説します。
デメリット1.オフラインの点検がやや不便
Moniplatは、オフラインの環境でも利用できますが、点検がやや不便になります。
オンライン上で点検表を開くことで、オフラインでも点検結果の下書き保存が行えますが、オンラインに戻ったときに下書きを手動でアップロードしなければなりません。
ただ、オンライン環境での利用を前提とするのであれば、デメリットにはならないでしょう。
デメリット2.海外からの利用や個人での利用には対応不可
Moniplatは、日本国内を対象としたサービスであり、日本国外からはアクセスできません。
また、法人向けのサービスであり個人での利用にも非対応です。
海外からのアクセスを除き、通信環境があればどこからでもアクセスできるので、国内の法人が利用するうえでは支障をきたさないでしょう。
デメリット3.評判や導入事例がやや少ない
Moniplatは、公式ホームページやアプリストアで公開されている評判・導入事例がやや少ない傾向です。
口コミをもとに導入を検討したい方にとっては、判断材料が不足する恐れがあります。
ただ、登録利用社数は着実に増えているようなので、今後は評判・導入事例も確認しやすくなるかもしれません。
現時点で確認できる評判・導入事例については後述している内容をご確認ください。
Moniplatの評判・導入事例
Moniplatは評判・導入事例が少ないことをお伝えしましたが、ポジティブな口コミが見受けられます。
引き続き、現時点で確認できるMoniplatの評判・導入事例をご紹介します。
一般ユーザー
確かに始めやすい。
ただ、ウェブ側はやや遅い。改善希望です。
あと、アナログ計器の自動読み取り機能は期待してあます!
引用元:MONiPLAT(App Store)
株式会社林田産業
遠隔承認や無駄なデータ化の削減によって働き方改革が進み、人でしかできないコア業務に専念できるようになっています。
引用元:導入事例株式会社林田産業(Moniplat)
株式会社デジック
初期費用がかからず20設備まで無料なので、気軽に使えることに満足している方もいました。定期保全する機器の種類を問わず、使い方もわかりやすいようです。
引用元:導入事例株式会社デジック(Moniplat)
株式会社スリーシープランニング
車種ごとに点検項目を変えられるなど、ほかのアプリではできないカスタマイズの柔軟性に魅力を感じている方が見受けられました。特別な点検を行っている現場であればMoniplatが重宝するかもしれません。
引用元:導入事例株式会社スリーシープランニング(Moniplat)
Moniplat導入の流れ
Moniplatの導入の流れはTBM(定期保全)と、CBM(状態ベース点検)で異なります。
それぞれの導入の流れを解説します。
TBM(定期保全)
- 会員登録をして定期保全をする利用者を指定したドメインのメールアドレスユーザーから招待する
- 定期保全の対象設備を登録して点検項目やスケジュール、承認必要者などを設定する
- 担当利用者に定期保全日のリマインドメールを通知する
- タブレットとPCなどで点検結果をクラウドに入力して保存する
CBM(状態ベース点検)
- 問い合わせをして専門スタッフからヒアリングしてもらう
- 対象設備に必要なセンサなどの設置をサポートしてもらう
- 専属スタッフから設備の登録や状態異常の通知メール設定などを代行してもらう
- 設備の状態を視覚的に監視しながら点検の必要性をメール通知で確認する
運営元『株式会社バルカー』について
株式会社バルカーは、産業機器や化学、機械、エネルギーといったあらゆる産業向けにファイバー、ふっ素樹脂、高機能ゴムなどの各種素材製品を設計・製造・加工・販売している会社です。
ソフトウェアおよび情報機器の開発・販売、関連する電子商取引など、インターネットを利用した各種サービスの提供、コンサルティングも行っています。
会社名 | 株式会社バルカー |
---|---|
所在地 | 〒141-6024東京都品川区大崎二丁目1番1号 ThinkPark Tower24階 |
従業員数 | 410名(グループでは1,772名、2022年3月31日時点) |
設立 | 昭和2年1月21日 |
Moniplatの総合評価
Moniplatは、さまざまな設備をクラウドで一元管理できる設備管理アプリです。
Moniplatの主なメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
点検作業時間を自動計算し点検効率を高められる フォーマットで報告書を作成し臨時点検にも対応 無料サポートプランで設備登録も代行 | オフラインの点検がやや不便 海外利用、個人での利用に対応していない 評判・導入事例がやや少ない |
総合的に評価すると、Moniplatは現場作業を無理なくクラウド化したい企業に最適です。
20設備まで料金が無料なうえに、登録作業まで代行してもらえます。
導入ハードルが低い点は特に評価すべきポイントです。
ただ、公開されている評判・導入事例はまだ少ない状況なので、詳細を問い合わせたうえで慎重に導入を判断しましょう。