建設業界では、工事が完了した際に提出する「工事完了報告書」が必要です。
工事完了報告書を提出することで、契約通りの工事が完了したことを確認できるため、建設業界では必須の資料です。
この記事では、工事完了報告書の概要や書き方、注意点やテンプレートを中心に解説しています。
工事完了報告書を作成しておくと、社内での統一化ができるため、業務を効率よく進められるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
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工事完了報告書とは?

工事完了報告書とは、工事を受注した業者が発注した元請業者に契約通りに工事を完了したことを報告する資料です。
原則、工事完了報告書で記載する項目は同じ内容ですが、発注先により決められた項目や提出時期が異なります。
工事完了報告書の作成は、「一から作成するケース」「テンプレートを利用するケース」「元請業者が用意するケース」の3パターンです。
元請業者が用意するケースではとくに悩むことはありませんが、一から作成するケース・テンプレートを利用するケースを想定して紹介しています。
工事完了報告書の書き方

工事完了報告書で記載する基本項目について紹介します。
書式が異なる場合もありますが、下記の項目は記載する必要があります。
- 工期
- 工事現場名
- 工事費用
- 材料費
- 工事業者・担当者名
- 工事完了写真
その他にも必要に応じて情報を加えることがあります。
テンプレートを利用する場合は、必要情報を追記しやすいように、アレンジを加えられるものを選択することが大切です。
工事完了報告書の注意点

工事完了報告書を作成する際に注意する4つのポイントを抑えていきましょう。
- 工事写真
- 費用
- 提出期限
- 保存期間
それでは1つずつ解説していきます。
工事写真
工事完了報告書を作成する上で、元請業者により工事写真の提出を求められるケースがあります。
工事写真は、施工前から施工後の写真を求められるケースが多いため、必要な写真をあらかじめ確認しておくことがおすすめです。
工事を請け負う際に、工事写真の有無を確認しておくと間違いないでしょう。

費用
工事完了報告書に記載する費用は、人件費ではなく交通費やガソリン代などを指しています。
そのため、料金を支払った証となる領収書の提出がないと、費用として認められない場合があります。
いざというときのためにも、工事にかかった領収書を保存しておきましょう。

提出期限
工事完了報告書には、提出期限が設けられています。
工事の規模が大きいほど、人件費・費用などが必要なため、作成に時間を要します。
業者によって提出期限が異なりますが、工事完了報告書の作成は余裕を持って行いましょう。
保存期間
工事完了報告書や書類などは、原則として5年間保存することが義務付けられています。
そのため、書類や帳簿なども処分しないように注意してください。
書類などを破棄してしまうと、法令違反や工事の証明ができなくなるため気をつけましょう。
工事完了報告書のテンプレート4選

工事完了報告書を効率よく作成するためには、テンプレートの利用がおすすめです。
カスタマイズできるテンプレート4選を紹介しますので、項目を追加する際も安心して利用できます。
【1】aippear (アイピア)

aippear (アイピア)は、リフォーム・住宅工事関係者が選ぶ、建築業向けの管理システムです。
業務効率・生産性の向上をサポートするための機能が搭載されています。
その中の一つに、工事完了報告書の作成があります。
アイピアの工事完了報告書には、作成をスムーズに進められるためのポイントが3つあります。
- 自動計算・出力機能があるから簡単なデータ入力だけで済む
- 工事情報を一元管理しているため情報集約に時間がかからない
- 取込機能を利用するだけでスピーディな作成が可能
上記の機能があるため、アイピアではワンクリックで書類を作成できるのが特徴です。
気になる方は、下記の公式サイトをご覧ください。
【2】現場Plus

現場 Plus は、住宅工事関係者や工務店向けの施工管理アプリです。
月々10,000 円から使える低価格帯のアプリながらも、写真・図面管理や工程表・チャット、
掲示板といった施工管理アプリに必要な機能はすべて標準搭載されています。
それら標準機能の中に、工程チェック・工事完了報告書があります。
工程ごとにチェック項目を設定して、担当者にチェックを義務付け。その結果を「工事完了
報告書」として出力できます。
現場 Plus はマニュアルがなくても簡単に操作できる「分かりやすさ」が魅力であるため、
スマートフォンやタブレットの操作に不慣れた方にもおすすめです。
気になる方は、下記の公式サイトをご覧ください。
【3】テンプレートの無料ダウンロード

テンプレートの無料ダウンロードが提供している、工事完了報告書は無料で利用できるエクセルテンプレートです。
テンプレートは2種類用意されており、それぞれ項目が異なります。
元請業者により使い分けができるのは嬉しいポイントでしょう。
エクセルテンプレートなため、自由にカスタマイズできるので利便性が高く利用しやすいです。
気になる方は、下記のダウンロードページから利用してください。

【4】bizroute (ビズルート)

ビジネスに役立つツールを紹介するオンラインメディアのbizroute (ビズルート)から提供している工事完了報告書は、件名・工事期間・作業代金・工事内容などが記載されているシンプルなテンプレートです。
ダウンロードページには、工事完了報告書の他に作業完了報告書も添付されているため、さまざまな完了報告書を探している方におすすめです。
ダウンロードは下記のページから利用してください。
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まとめ

今回は、工事完了報告書の概要や記入項目、注意点を紹介しました。
工事完了報告書は、工事が無事に完了したことを元請業者に対して報告するための資料です。
元請業者により、使用するフォーマットが定められている場合もあります。
しかし、フォーマットが用意されていない場合は、自社で作成することが求められます。
一から工事完了報告書を作成するのは、時間がかかり業務効率が悪いため、テンプレートを利用していきましょう。
紹介したテンプレートは、有料と無料の2パターンを紹介しました。
自社に足りていない項目・機能を選択して、効率よく業務を進めてくださいね。