建築・建設業界のスケージュール管理に必要な「工程表」。
業界のIT化に伴い、工程表アプリ・ソフトの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
工程表アプリ・ソフトは、業務改善に役立つツールですが、以下のような悩みを抱えていませんか?
- 工程表アプリの概要が知りたい
- 導入するメリット・デメリットはなに?
- おすすめの工程表アプリ・ソフトを知りたい
この記事では、工程表アプリの基本情報からメリット・デメリットについて解説しています。
あわせておすすめの工程表アプリ・ソフトを7選紹介しているため、導入前の参考として活用してください。
導入企業増加中!『工程表アプリ』って何?
工程表アプリとは、現場の作業工程を管理できるアプリケーションのことです。
近年のデジタルDX化に伴い、スマホ・タブレットから手軽に工程表を作成できることから、導入している企業が増えています。
従来の紙媒体の工程表は、「共有が難しい」「できあがったものをメールする手間」「変更が反映されにくい」などの問題がありました。
工程表アプリを利用することで、簡単に情報の共有・更新ができるため、どの場所にいてもスムーズにやり取りできるのが特徴です。
また、現場監督と職人との意思疎通がアプリ1つでできるため、業務報告漏れを防げます。
工程表アプリ・ソフトを導入するメリット
工程表アプリ・ソフトを導入することで得られるメリットは5つあります。
建設業界の業務改善に役立つメリットを確認し、導入前の参考にしてください。
情報共有・確認が簡単にできる
工程表アプリを利用すれば、現場情報の共有・確認が簡単に行えます。インターネットにつなぐだけで確認できるため、わざわざ現場や事務所に足を運ぶ必要がなくなります。
また、変更点を図面や資料を添えてやりとりができるため、業務を円滑に進めることが可能です。
生産性が向上する
工程表アプリは、工程表を作成するためのテンプレートを搭載しているアプリが多いです。そのため、工程表を1からエクセルで作成する時間を削減できます。
また、現場全体のコミュニケーションの改善や現場管理のしやすさから、作業効率のアップにつながります。
結果的に業務時間の短縮や人件費の削減につながるため、生産性の向上に貢献できるでしょう。
現場全体の管理が容易になる
工程表アプリは、1つの現場だけでなく、現場ごとの管理ができます。現場監督は複数の現場を受けもつこともあるため、アプリ1つで全体を管理できるのは非常に便利です。
また、現場の管理が簡単にできるため、トラブルの際も適切な対応をすばやくできることも嬉しいポイントです。
スマホ・タブレットで管理可能
工程表アプリは、スマホ・タブレット端末で利用できる製品が多いため、場所を選ばずに管理ができます。
工程表アプリは、ダウンロードするだけで利用を開始できるため、導入のハードルが低いこともメリットと言えるでしょう。
またほとんどの工程表アプリは、直感的な操作性のツールが多いです。利用する人を選ばないことも魅力の1つです。
工期漏れを未然に防げる
建設現場は不具合や打ち合わせによる変更が多々あります。
工期が遅れる原因として、「最新の情報が職人に届いていなかった」「現場間の連絡が取れていなかった」など、ヒューマンエラーによるものが多いです。
しかし、工程表アプリを活用すると、現場状況の見える化ができるため、修正点・問題点にいち早く気づいて対策を練ることができます。
工程表アプリ・ソフトを選ぶときのポイント
建設業界のDX化に合わせて、さまざまな工程表アプリ・ソフトがでてきました。企業に合ったツールを選択しないと、業務効率が悪くなる恐れがあります。
この章では、工程表アプリ・ソフトを導入する際のポイントを4つ紹介していきます。
操作性
これから工程表アプリ・ソフトを導入する際に確認しておきたいのが操作性です。工程表アプリ・ソフトにはマニュアルが用意されています。
しかし、年配の方やITツールに慣れていない方でも操作しやすいものを選択することが大切です。
工程表アプリ・ソフトにより、機能を制限して使いやすさの追求をしているものが多くあります。現場の状況を考えて導入すると、現場への浸透がスムーズに行えるでしょう。
また多くの工程表アプリ・ソフトは、無料で使えるトライアル期間があるため、まずは利用してみてから、購入することをおすすめします。
利用したい機能が搭載されているか
工程表アプリ・ソフトには、それぞれ搭載している機能が異なります。自社で利用したい機能が装備されているかの確認が大切です。
無料の工程表アプリ・ソフトは、有料版と比べると、利用できる機能の数に明白な差があります。「必要な機能はなにか」を明確にしておくと、アプリ・ソフト選びが円滑に進むでしょう。
サポート体制が充実しているか
工程表アプリ・ソフトを利用していると、「使い方がわからない」といった悩みがでてきます。サポート体制は提供会社によって違うため、どの程度サポートしてくれるのかを確認しておきましょう。
基本的な操作性や問題に対応していれば問題はないです。サポートしてくれる曜日・時間をあわせて確認しておくことをおすすめします。
OSは現場で使用可能か
導入したい工程表アプリ・ソフトが、現場のPCやスマホ・タブレットに対応しているかの確認も大切です。
工程表アプリ・ソフトによっては、バーションが古いOSに対応していないこともあるため、事前に確認してく必要があります。
また、「Apple製品のみ対応している」「PCに非対応」のツールもあるため、導入前は必ずチェックしておきましょう。
おすすめの工程表アプリ・ソフト【9選】無料あり
工程表アプリ・ソフトの選び方のポイントについて解説しました。
この章では厳選したおすすめの工程表アプリ・ソフトを9選紹介します。
KANNA(カンナ)
株式会社Aldagramが提供するKANNAは2019年にリリースされた比較的新しい施工管理アプリです。シンプルで直感的な操作性が好評でAppStoreのユーザーレビューでも常に高得点を維持しています。
機能面では、ブラウザ・アプリどちらも対応しており、写真や図面などの資料をスマホやタブレットなどでいつでも確認できます。その他機能面でも、スケジュール管理や図面管理、チャット機能などの基本機能が備わっているため、建築・建設・工事などあらゆる現場で活躍してくれるはずです。
工程表機能に関しては、シンプルなデザインのバーチャート形式の工程表を、直感操作で短時間で作成することが可能。案件ごとの工程表管理、他社メンバーによる作成、案件テンプレート、リアルタイム編集など、日々アップデートも加えられています。
加えて、初期費用・月額0円~で基本機能を利用することが可能です。現場への浸透が課題となるツール導入に当たり、事前に自社にフィットする製品かを無料で試せるのは大きなメリットです。
オプションの有無等で月額料金は変動する為、工程表アプリの導入を検討している企業の方は、是非資料をダウンロードして自社に適したプランを選択してみてください。
サクミル
編集部コメント
サクミルは「すごいベンチャー100選」にも選出された株式会社プレックスが提供している現場管理アプリです。
複数の案件状況を一度で確認できる横断工程表を標準搭載しています。
検索フィルターも豊富にあり、並び替え機能で見たい案件に絞って確認することも可能です。
サクミルは40代~60代の現場職の方でも直感的に使えるシンプルな設計になっているのが特徴です。
その為、普段スマホやタブレットなどを使い慣れていない方でも、工事写真の整理や管理が簡単。
もちろん写真台帳の作成も可能です。
またサクミルは、30アカウント月額4,000円、初期費用0円というコストパフォーマンスも特徴の一つ。加えて、2025年1月31日までの期間限定で、通常30人までの利用人数が、無制限で利用可能なキャンペーンも開催中。
2ヶ月間の無料トライアルも用意されており自動的に課金される設計でもない為、是非下記のHPからまずはお試し利用をしてみてください。
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現場ポケット
現場ポケットは、建設業界関係者が選ぶ施工管理アプリでNo1になった施工管理アプリです。
特徴は、現場管理に特化したアプリでありながら使いやすさにこだわっている点。
作業開始/終了時間をワンタッチで記録できる日報機能や、トークに投稿した写真を自動でアルバムに反映してくれるアルバム機能など、シンプルながら現場の生産性向上に役立つ機能が沢山あります。
それでいて初期費用0円。
月額費用も税込11,880円〜と他社と比較してコストが安いのも嬉しいポイント。
また最大2ヶ月間の無料使用期間もある為、お試しで使ってみることも出来ます。
初めて施工管理アプリの導入を検討している企業の方や、よりコストが安い施工管理アプリに乗り換えたい企業の方には特におすすめできるアプリの為、気になる方は下記リンクから資料をダウンロードしてみてください。
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Photoruction(フォトラクション)
おすすめの工程表アプリ3つ目は、建築・土木現場の生産支援に特化したツールの「Photoruction」です。
Photoructionの工程表は、「レイアウトの自由度が高い」「工程表のリアルタイム共有が可能」「バーチャート・ネットワーク工程表に対応」という3つの特徴があります。
Photoructionは、工程線の書き込みや移動・変更が可能であり、直感的な操作で工程表を作成できます。自由度が高いレイアウトを活用した、工程表の作成が簡単に行えるのが特徴です。
なお、工程表はリアルタイムで共有できるため、工期・工程の変更に伴う連絡する手間を削減できます。
Photoructionの工程表では、バーチャート・ネットワーク工程表にも対応しています。施工現場や業務形態に合わせて利用できるのも魅力の1つです。
大企業から個人事業主まで、幅広い企業におすすめのアプリです。
スパイダープラス
スパイダープラスは、国内1,800社以上が導入する比較的知名度の高い施工管理アプリ。図面管理、工事写真、帳票作成・管理、工程管理など現場業務を一気通貫でカバーしている製品です。
工程管理機能はオプション機能として利用可能で、新築、リニューアル工事、設備など業種に対応した工事管理機能が用意されています。現場で記録した進捗状況は、帳票出力可能で、事務所に戻ってからの事務作業時間の削減に期待ができます。
AnyONE(エニワン)
おすすめの工程表アプリ4つ目は、工務店・リフォーム会社に特化している「AnyONE」です。
AnyONEの導入実績は3,300社以上あり、アップデート数は驚異の5,300件以上あります。
常に使いやすさを追求し、今も絶えず改善しているのが特徴です。
AnyONEは書式を変更するだけで、工程表や各種書類を簡単に作成できます。
また、工事に関するデータを一元管理しているため、インターネットに接続するだけで、工事の進捗状況を容易に把握できます。
AnyONEは建材会社が監修しているシステムのため、工務店と取引が多い企業におすすめです。
Aippear(アイピア)
おすすめの工程表アプリ5つ目は、建築業務に必要な機能が搭載されている「Aippear」です。
Aippearの工程表は、事前に作成したテンプレートを読み込むことで、簡単に思い通りの工程表を作れます。工程表の項目や工期などを微調整できるため、見やすく作りやすい工程表の作成が人気の秘密です。
なお、期間ごとに工程をチェックできるため、業者の空き時間や全体の進捗を一目で把握できるのも嬉しいポイントです。
Aippearは、ITツールが苦手な方でも利用しやすいよう、画面レイアウト・ボタンの配置を工夫しており、直感的でストレスフリーな操作ができます。
見やすく、直感的な操作の工程表アプリを探している企業におすすめです。
Kizuku (キヅク)
最後に紹介するおすすめの工程表アプリは、施工現場の見える化をコンセプトにした「Kizuku」です。
kizukuは、時間のかかる工程表の作成を自動作成できるため、時間や人件費の大幅な削減に期待できます。
また視認性をよくするために、工程表は「標準」「大工程」「現場モード」と表示を切り替えて確認できます。工程表はスマホからでも閲覧できるため、情報の共有が簡単に行えますよ。
ITツールに不慣れな方でも扱いやすい、見やすさ・作成のしやすさにこだわった工程表アプリです。
ダンドリワーク
おすすめの工程表アプリ3つ目は、現場経験者が開発を手がけた「ダンドリワーク」。
ダンドリワークの工程表は、「工程表」「横断工程表(全体工程表)」「カレンダー式工程表」の3タイプが用意されています。
それぞれの特徴を以下の表でまとめているので、参考にしてください。
種類 | 特徴 |
---|---|
工程表 | 全現場の工程状況を把握できる リアルタイムで共有できる |
横断工程表 | 中長期の現場で役立つ 工程状況をガントチャート式で確認できる |
カレンダー式工程表 | 短期の現場で役立つ 日時が詳細に確認できる |
ダンドリワークは、導入後の効果を最大化するためのアフターフォローサービスも充実しています。利用状況を分析し、課題改善を続け成功へと導いてくれますよ。
工期ごとに適した工程表を探している企業や、サポート体制が充実しているアプリを探している企業におすすめです。
工程表アプリ・ソフト導入にデメリットはある?
工程表アプリ・ソフト導入には、3つのデメリットを把握しておく必要があります。デメリットを把握することで導入した際のギャップを減らせるため、チェックしておきましょう。
スマホに慣れていない世代は操作に慣れるまで時間がかかる
従来の紙媒体でのやり取りに慣れている世代は、工程表アプリ・ソフトに慣れるまで時間がかかる恐れがあります。
スマホ・タブレット操作を覚えるのにある程度時間がかかり、サポートが必要になることを考えておく必要があります。
導入する現場の世代を考慮して、サポート体制が充実しているツールを選択することで上記の悩みは解決できるでしょう。
まとまった費用が必要
工程表アプリ・ソフトによっては、初期費用・月額料金・オプション料金など、まとまった費用が必要となります。
現場の規模や人数に合わせたツールを選択しないと、予算オーバーになる可能性が高いです。
利用できる端末が限られている
工程表アプリ・ソフトは、使える端末が限られていることもあります。「iPhoneで利用したかったけど、Android端末のみに対応していた」というケースに陥らないように、事前にチェックしておきましょう。
まとめ
今回は、厳選したおすすめの工程表アプリ・ソフトを9選を紹介しました。
工程表アプリ・ソフトを選ぶ際には、以下のポイントを考慮して選択すると、失敗する可能性が低くなります。
【工程表アプリ・ソフトの選び方】
- 操作性に優れているか
- 利用したい機能が装備されているか
- サポート体制が充実しているか
- 現場に対応しているOSか
工程表アプリ・ソフトは、生産性の向上につながり、現場を円滑に進めてくれます。
利用する目的を明確にしておくことで、企業に最適な工程表アプリ・ソフトの選択ができるでしょう。
今回紹介したおすすめの工程表アプリ・ソフトを参考に、現場の業務改善に役立ててくださいね。