測量業務やメモ帳の代わりに利用する野帳ですが、「雨が降って記入ができない」、「計算に時間を要した」という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
上記の悩みを解決するのに最適なツールが「野帳アプリ」です。
野帳アプリの導入にあたって以下の内容を知りたい方も多いでしょう。
- 野帳アプリとは?
- 野帳アプリを利用するメリット
- おすすめの野帳アプリを知りたい
この記事では、野帳アプリの概要とメリット、厳選したアプリ3選を紹介しています。
野帳アプリの導入に悩んでいる方に向けてわかりやすく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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野帳アプリとは?
野帳は、測量業務や野外でのさまざまな調査などで、観察・測量・測定した結果を記録するためのノートのこと。
主に測量業務で利用することが多いです。
そして野帳アプリとは、野帳の代わりとなるアプリのことを指しており、測量の記録やメモ帳代わりに記入できるアプリ全般のことを言います。
野帳アプリを利用するシーンで1番多い業務が測量です。
野帳アプリでは、測量で算出する計算を自動で行ってくれるため、測量業務の効率化に役立ちます。
野帳アプリを利用するメリット
野帳アプリを利用するメリットは次の3つです。
- 「天候に左右されなくなる」
- 「自動で計算してくれる」
- 「スマホ1台で完結する」
野帳アプリの利用に悩んでいる方は、メリットを参考にして導入を検討してみてくださいね。
天候に左右されなくなる
従来の野帳は、雨が降るとメモの記入ができず、傘を利用するなどの対策が必要でした。
野帳アプリは、スマホ・タブレットを利用します。
建設現場で利用するデバイスの多くは防水機能が付いているため、天候に左右されることなく利用できるのがメリットです。
自動で計算してくれる
野帳アプリは、測量で入力した数値を自動で計算してくれます。
数値を計算する手間や記入ミスを防げることもメリットです。
また、測量で使用する基準点の登録ができるため、測量業務が円滑に進められることもポイントです。
スマホ1台で完結する
測量やメモとして野帳を利用する場合は、電卓・ボールペンなどが必要です。
野帳アプリは、スマホ1台で利用ができるので、従来必要とされていたアイテムの持ち運びから解放されます。
野帳アプリ厳選3選
野帳アプリのメリットを解説したところで、厳選したアプリ3選を紹介します。
1つ目に紹介する「eYACHO」は、野帳機能を搭載した施工管理アプリですが、残りの2つは野帳機能のみが使えるアプリです。
導入にかかる費用や機能が異なるため、自社の予算と比較して検討してみてください。
【1】eYACHO(イーヤチョウ)
株式会社MetaMojが提供している「eYACHO」は、2015年にスーパーゼネコンの大林組とMetaMojiが共同開発した、スマホやタブレットで活用できる大規模建設会社向けの施工管理アプリです。
eYACHOは、紙の野帳同様、手書きで自由自在にメモをとれます。
野帳アプリとしても活用できるeYACHOの特徴は、次の通りです。
- 写真やPDFに手書きで書き込める
- 図面や資料などを集約できる
- リアルタイムな情報共有
- 多種多様な帳票をワープロ感覚で作成できる
eYACHOなら図面・工事日報・作業計画など、現場に必要な資料をすべて集約できます。
また現場に必要な道具は、eYACHOを利用するスマホ・タブレット端末のみなので、荷物が少なくて済むのも嬉しいポイント。
作業計画・作業報告・工事日報などの帳票を現場で作成できるため、書類作成の時短につながり生産性がアップします。
機能・できること | 野帳機能報告書作成工事写真機能図面管理アプリとの連携 など |
運営会社 | 株式会社 MetaMoj |
料金 | 初期費用:330,000円1ライセンスあたり 年間:30,800円 ※最小5ライセンスから購入できます |
オススメの施工管理アプリについては以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方はこちらもご覧ください。
【2】測量野帳〜現場監督必携の水準測量野帳アプリ
RUKKAが提供している「測量野帳〜 現場監督必携の水準測量野帳アプリ」は、測量・丁張の手助けとなる、水準測量専用の野帳アプリです。(以下測量野帳と呼称します)
測量野帳は、Apple・Googleの両方に対応しているため、どなたでも簡単にダウンロードできます。
料金設定も120円と、導入ハードルが低く設定されているのが嬉しいポイントです。
紙の野帳と同じレイアウトなため、導入してから操作に慣れるまで時間がかからないでしょう。
また、測量したデータはcsv形式でメールを送信できるので、パソコンでデータを編集する際に役立ちます。
機能・できること | デジタル野帳測量結果の自動計算測量データの保存 |
提供会社 | RUKKA |
料金 | 買い切り版:120円 |
公式ページ | https://rukka.jamjami.net/app_yachou.html |
【3】水準測量
株式会社Boothが提供しているデジタル野帳の「水準測量」は、測量作業がスムーズに進められる機能が搭載されています。
株式会社Boothの創業者は長い現場管理経験があり、経験を活かしたサービスを開発しているのが特徴。
そのため、実際に利用するユーザーの立場に立ったレイアウト・機能がポイントです。
水準測量は、標尺の読み値をアプリに入力するだけで数値が自動で計算できるため、測量作業の効率アップに貢献します。
しかし水準測量は、iPhone・iPadのみでの提供。
Android端末には非対応なため、現場のデバイスを確認して導入することをおすすめします。
機能・できること | デジタル野帳測量結果の自動計算測量データの画像・メール送信 |
運営会社 | 株式会社Booth |
料金 | 買い切り版:490円 |
公式ページ | http://www.booth-web.com/app/survey_jp/ |
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まとめ
測量やメモ代わりとして利用できる野帳アプリについて詳しく解説しました。
野帳アプリの自動計算機能を利用すれば、測量業務が効率よく進められるでしょう。
今回は、多機能なアプリ1つと特化型のアプリ2つを紹介しました。
自社のツールに足りないアプリを導入することで、費用を抑えて利用できるでしょう。