建築業界の施工に検査はつきものです。管理機能が充実した施工管理アプリは多くありますが、検査を円滑に進められるアプリがあるのか気になる方もいるのではないでしょうか?
アプリによって得意分野が異なるため、自社が求めている検査機能のアプリを探すのは難しいでしょう。
今回は、検査機能が搭載されているおすすめの施工管理アプリ7選をピックアップして紹介します。
建築業界の仕事を円滑にするアプリの選び方も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
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【建築業向け】検査機能付き施工管理アプリとは?
検査機能付き施工管理アプリとは、建築業界で行なわれる検査をスムーズに進めるためのアプリです。
建築業界の施工はさまざまな検査を行うため、どうしても膨大な作業量が必要になってしまいます。
検査機能付きアプリを利用すれば、関係者全員が検査の進捗状況を一元管理でき、各箇所において詳細な情報を把握できるメリットがあります。
また、検査には記録を残すためのシートが必要ですが、検査機能付きアプリにはテンプレートが用意されているため、バラツキのない精度の検査が可能です。
検査項目や進捗状況の見える化により、正確なチェックができるため、施工品質の安定と向上が期待できます。
検査機能付き施工管理アプリの代表的な機能
検査機能付き施工管理アプリの代表的な機能は以下の3つです。
- 検査報告書作成
- 進捗確認
- 承認フロー
アプリによっては、名称や機能に違いがあります。代表的な機能を知っておくことで導入した後の運用メリットが見つかるでしょう。
それぞれについて詳しく解説します。
検査報告書作成
検査機能付き施工管理アプリの多くは、テンプレートが用意されているため、検査報告書の作成が簡単にできます。
また、案件ごとに紐付けて管理できるため、検査の記入漏れを防げると同時に書類整理の手間を削減できるのがメリットです。
煩わしい記入が少なくて済み、検査報告書の作成時間が短縮できます。
進捗確認
検査機能付き施工管理アプリは、リアルタイムでの進捗確認ができるため、どこにいても現場状況の把握が容易にできます。
現場でチェックした検査項目がアプリに反映され、現時点でどの程度工事が進んでいるのかがわかりやすいのが特徴です。
そのため、関係者全員に情報の漏れや認識のずれが解消でき、品質向上に繋がります。
承認フロー
承認フローとは、「申請」「承認」「差戻し」のことです。承認機能が付いていると、帳票の手続きや承認作業が完結でき、事務所に戻る必要もありません。
現場ごとの承認フローや、協力会社のワークフローなど、個別でカスタマイズできるのがメリット。
現場の状況もリアルタイムにクラウド上で共有されるため、離れた場所でも現状把握が可能です。承認フローの機能があれば、作業の質や品質が統一できます。
【建築業向け】検査機能付きおすすめ施工管理アプリ7選
さまざまな施工管理アプリから、検査機能が搭載されたアプリを探すのは難しいでしょう。
建設業向けの検査機能付きのおすすめ施工管理アプリを7選紹介します。
【1】Photoruction(フォトラクション)
Photoruction(フォトラクション)は、建設、土木業界の生産性と品質の向上を目指して開発されたクラウドサービスです。
フォトラクションの検査機能は、配筋リストから検査報告書を一括作成できます。また、検査の進捗情報を一元管理できるため、検査漏れを未然に防ぐことができます。
さまざまな規模の企業が利用していることから、はじめて検査機能付き工管理アプリを導入する企業におすすめです。
運営会社 | 株式会社フォトラクション(英名:Photoruction) |
料金 | 初期費用:0円 月額料金:利用者数に応じて変動 ※詳細を知りたい方は公式ページをご覧ください |
【2】現場Plus
株式会社ダイテックが提供している「現場 Plus」は、月額 1 万円の値段設定と、直感的な
操作性が特徴の施工管理アプリです。
現場 Plus は、工程表、写真・図面・書類管理、掲示板、トーク機能といった施工管理アプ
リに必要な機能が標準搭載されています。
それでいて、月額 1 万円という値段設定で 60 人まで使えるコストパフォーマンスの高さが
ポイントです。
大手口コミサイトで受賞歴があり、顧客満足度の高さにも定評のある施工管理アプリ「現場
Plus」の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
運営会社 | 株式会社ダイテック |
料金 | 月額 10,000円(60ID) ID追加 5,000円(30IDごと) 月額料金の1ヶ月分 |
【3】ダンドリワーク
ダンドリワークは、建築業界の業務改善に役立つ機能が多く搭載された施工管理アプリです。
ダンドリワークの検査機能は、承認フローがあるため、作業後のチェックで品質の統一化が図れます。
建築現場を知るスタッフが開発を手がけた為、ITツールの操作に慣れていない方でも現場で利用しやすい操作性が特徴です。
運営会社 | 株式会社ダンドリワーク |
料金 | 初期費用:100,000円〜 月額利用料金:19,800円〜 ※カウント数により変動 【オプション機能】 ・一括業者登録:1回50,000円 ・工程表作成機能:月20,000円 ・発注・請求機能:月20,000円 ・自主検査シート:月20,000円 ・報告書機能:月20,000円 ・いえレコ:月20,000円 ・DRM:月20,000円 ・ファイル管理機能:月20,000円 |
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【4】SPIDERPLUS(スパイダープラス)
スパイダープラスは、建築・メンテナンス業向けで、図面・写真の整理や帳票出力などデジタル管理できるアプリです。
スパイダープラスの検査機能は、図面上の指摘箇所を選択するだけで、業社別にエクセルで出力可能です。
指摘事項は、指摘一覧に情報が保存されます。同じ内容の指摘を簡単に追加できるのがポイントです。
スパイダープラスはオプション機能が豊富で、一般的な建築業だけでなく電気工事や空調衛生設備工事にも対応しています。
運営会社 | スパイダープラス株式会社 |
料金 | サーバー初期設定費用:44,000円(税込) 基本料金(1IDにつき月額):3,300円(税込) ※別途サーバーの月額料金が発生します。詳しくは公式ページもご覧ください。 【オプション機能】 各月額2,750円(税込) ・建築パック ・電気設備パック ・空調設備パック |
【5】eYACHO(イーヤチョウ)
eYACHO(イーヤチョウ)は、指示事項や測量結果など野帳に記載して管理していたことをデジタル化した施工管理アプリです。
eYACHOの検査機能は、現場で使えるテンプレートを多く搭載し、集計のために転記する手間や時間が削減できます。
機能が豊富で多種多様な帳票のフォーマットが用意されており、入力するだけで簡単に帳票が作成できます。
運営会社 | 株式会社 MetaMoj |
料金 | 初期導入費:330,000円(税込) 1ライセンスあたり年間:30,800円(税込) ※最小5ライセンスから購入が可能です。そのため初期費用と合わせて初年度484,000円かかります。 操作講習会(半日コース):110,000円(税込)テンプレート作成サービス:110,000円(税込) |
【6】かん助
かん助は、施工管理業務の安全と品質に特化したクラウド型施工管理アプリです。
かん助の検査機能は、ワークフローを実現し、申請・承認は簡単なボタン操作で徹底した検査で品質を保証します。
かん助は自社でソフトウェアを開発しており、導入する企業に応じたカスタマイズが特徴です。
運営会社 | 株式会社穴吹カレッジサービス |
料金 | 初期費用(標準版「かん助」導入):1,000,000円~(税込) カスタマイズあり:2,000,000円~(税込) 設備施工(1現場あたり:工期一週間以内):1ヶ月1,500円(税込)戸建住宅・ゼネコン・新築大規模修繕(1現場・一ヶ月あたり):5,000円(税込) |
公式HP | https://cansuke.net/ |
【7】SiteBox
SiteBoxは、土木現場で働く方の安全確保や業務改善を目的にした施工管理アプリです。
SiteBoxの検査機能は、出来高管理システムから転送されたデータを活用し、自主検査や立会検査の結果が入力できます。
撮影した写真や打ち込んだデータから、帳票の作成が自動でできるのがメリットです。
運営会社 | 株式会社建設システム(KENTEM) |
料金 | 初期費用:無料1ライセンスあたり年間:13,200円(税込) おまとめパック(5ライセンス):年間55,000円(税込) ※SiteBoxは「KSデータバンク」に加入する必要があります。 KSデータバンク:初期費用無料10GBまで年間:6,600円 (税込) 10GB追加:6,600円(税込) |
公式HP | https://www.kentem.jp/product-service/sitebox/ |
建築現場の仕事を円滑にしてくれるアプリの選び方
施工管理アプリは、機能や操作方法・料金設定などそれぞれ異なります。
建築現場の仕事を円滑にしてくれるアプリ選びのポイントを2つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
自社に適した内容のアプリか
今までに紹介した施工管理アプリの「検査機能」は、それぞれ特徴があります。
建築現場の検査において、現状どの業務が負担になっているか洗い出してみましょう。
また、自社で請け負っている工事内容と照らし合わせて、導入目的があっている最善なアプリを選ぶことが大切です。
高いコストをかけてアプリを導入しても、効果がなければ意味がありません。
現場の状況に適しているか複数のアプリを比較して、納得するまで徹底的に調べてから選びましょう。
料金設定
施工管理アプリは、初期費用・ランニングコスト・オプション料金がかかります。
導入する施工管理アプリにより費用が異なるため、自社の予算と相談することがポイントです。
また、人数に応じて料金が変動する「ID課金型」や、ユーザー登録者に左右されない「定額型」があります。
使用人数が多い場合は、課金型と定額型と比較して、予算内に収まるか計算してみましょう。
導入する際には、維持するための費用も掛かりますので、確認して選ぶことが大切です。
まとめ
今回は、検査機能付きのおすすめ施工管理アプリ7選と、アプリの選び方を紹介しました。
建築業界の検査は、承認されるまでたくさんの工程を行わなければなりません。
検査機能付きのアプリの導入により、無駄な作業が減るため現場の検査がスムーズになるでしょう。
また、施工管理アプリは、機能や操作方法・料金設定などそれぞれ異なります。
必要な検査機能が搭載されていることを確認して、多くの施工管理アプリの中から自社に適したアプリを導入しましょう。