世界の工事で活用されている施工管理システムの「Fieldwire(フィールドワイヤ)」。施工管理システムを導入している企業や、これから導入を検討している企業は以下の悩みをお持ちではないでしょうか。
- Fieldwireってどのようなシステムなの?
- Fieldwireの特徴や料金形態が知りたい
- 実際に導入している企業の声を知りたい
本記事では、Fieldwireの概要から機能、料金形態などを詳しく解説しています。実際に導入している企業の評判やメリット・デメリットについても紹介しているため、参考となるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
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Fieldwireとは
Fieldwireは、世界中の100万件を超えるプロジェクトで利用されている、建設業界向けの施工管理システムです。
Fieldwireアプリには、クラウド型の情報管理システムを採用しています。現場監督や現場従事者は、アプリを利用すれば建設プロジェクトに関わる情報に簡単にアクセスできます。
また、プロジェクトの変更や修正など、リアルタイムで共有できることが特徴です。
運営元『Hilti North America』について
Fieldwireを運営している「Hilti North America」について見ていきましょう。Fieldwireは、世界的建設メーカーであるHilti North Americaに2021年11月に買収されています。
会社名 | Hilti North America |
所在地 | Texas Plano |
設立 | 1941年 |
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Fieldwireの機能・できること
Fieldwireの主な3つの機能について解説していきます。
タスク管理
Fieldwireのタスク管理は、「パンチリスト」を作成して工程管理を行います。パンチリストとは、優先順位ごとに色分け・整理したボードをイメージしてもらえればわかりやすいでしょう。
色分けすることにより、パンチリストを見るだけで現場の進捗状況が簡単に把握できます。また、特定のタスクに関連する会話を有効にできる機能があるため、リアルタイムで意思決定と解決を進めることが可能です。
リアルタイムで作成されたパンチリストをもとに、作業日報を作成できるのも嬉しいポイント。
ファイルの共有
Fieldwireのファイル共有は、多様なファイルに対応していることが特徴です。現場写真はもちろんのこと、CADのファイル形式やGoogleドライブなどのクラウドストレージにも対応しています。
ファイルの形式を選ばないため、企業同士の情報共有がスムーズに行えるでしょう。
あらゆる業種に対応
Fieldwireには「ゼネコン」「専門業者」「所有者」「建築家&デザイナー」4種類のソフトウェアを用意しています。
それぞれに使いやすさを追求したソフトウェアになっているのもポイントのひとつ。利用したい業種に特化している施工管理システムは数少なく、Fieldwireの特徴と言えるでしょう。
Fieldwireの費用・料金
Fieldwireの費用・料金は、以下の通りです。なお、表示している日本円の金額は、毎月の外国為替レートにより変動します。
ベーシック | プロ | ビジネス | プレミア | |
---|---|---|---|---|
料金 | 無料 | 月/29ドル(3,686円) | 月/49ドル(6,228円) | 月/89ドル(11,311円) |
※料金は2022年5月30日現在の相場で換算しています
Fieldwireのプランの詳しい詳細は、こちらの公式HPからお問い合わせください。
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Fieldwireの評判・導入事例
Fieldwireを導入している海外の工事事例を見ていきましょう。紹介した工事はどれも億を超える、大規模な工事です。
大規模な工事を円滑に進めていることを踏まえると、Fieldwireが評価されているポイントではないでしょうか。
導入事例【1】:モスコーンセンター
Fieldwireのフィールド管理プラットフォームを使用して、余分な作業を減らし、5億ドルのモスコーンセンター拡張プロジェクトのすべての図面を簡単に管理しました。
「私たちのプロジェクトには膨大な量の図面があり、それだけで管理することは非常に困難です。さまざまなバージョンをアップロードしてから、Box経由でFieldwireに同期します。これは、オンサイトになったら大きな助けになります。」
引用:Fieldwire公式HP
導入事例【2】:プロビデンスケア病院
8億ドルのプロビデンスケア病院プロジェクトに取り組んでいる間、計画管理、進捗状況の更新、およびコミュニケーションを合理化しました。
「Fieldwireはすべての請負業者を抱えているため、時間を大幅に節約できます。タスクと欠陥をすぐに割り当てることができます。かなりの時間を節約できます。」
引用:Fieldwire公式HP
導入事例【3】:ワシントン州立大学
タスクを管理し、ワシントン州立大学で83,000平方フィートの技術ハブを構築しながら、Fieldwireアプリを使用してチームメイトと連絡を取り合いました。
「Fieldwireを使用すると、スーパーバイザーは現場に留まることができ、作業にコンピューターは必要ありません。すばやく簡単に使用でき、本来の機能を果たしています。」
引用:Fieldwire公式HP
Fieldwire導入の流れ
Fieldwire導入の流れは、以下の通りです。
- 公式HPから基本情報を入力
- アカウント作成後、アプリをダウンロード
- 利用開始
Fieldwireの登録は英語表記なため、迷うことが予想されます。Google翻訳や英語から日本語表示できるアプリを準備すると、登録をスムーズに進められるでしょう。
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Fieldwireの総合評価
メリット
Fieldwireのメリットは、以下の通りです。
- 利用端末を選ばない
- 多様な業種に応用できる
- 世界規模の施工管理システム
Fieldwireは、クラウドシステムを採用しており、PC・スマホ・タブレットのどれからでもアクセスが可能です。
施工管理システムにより利用端末を制限しているケースが多い傾向です。しかし、FieldwireではAndroid製品・Apple製品、両方の利用ができます。
また、Fieldwireではあらゆる業種に対応できるように、4つのソフトウェアが用意されています。建設業界に従事している企業に向けて作成されているため、利用者を選びません。
Fieldwireは世界中で利用されており、100万件以上のプロジェクトに携わっています。世界規模の会社が運営しているのも、メリットのひとつです。
デメリット
Fieldwireのデメリットは「英語表記が多いこと」です。Fieldwireは、世界中で利用されている施工管理システムですが、多くは英語で表示されています。
翻訳機能を利用すれば内容は読めますが、違和感ある日本語を読み進めないといけません。
また、登録に必要な情報も英語で入力することもデメリットと言えるでしょう。
まとめ
世界規模の施工管理システム「Fieldwire」について紹介しました。Fieldwireは、施工管理を円滑に進めるための、オールインワンツールです。
Fieldwireのタスク管理機能のひとつである、パンチリストは色により進捗状況を使い分けています。施工前・施工中・立会中など、こまかな色を使い分けることで、一瞬で現場の進み具合を把握できるのは、強みと言えるでしょう。
施工管理の支援に役立つFieldwireを活用し、現場の業務を円滑に進めてみてはいかがでしょうか。