現場管理において重要な業務のひとつに「発注管理」があります。発注管理は、在庫の補充だけではなく、在庫状況の把握や発注フローの正確さが求められます。
発注管理を円滑に進めたいと考える方も多いのではないでしょうか?
この記事では、建設業向け発注管理システムの概要とメリット、おすすめのソフト・アプリ7選を紹介します。
コストを抑えたい方に向けての対策方法も解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
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建設業向け発注管理システムとは?
発注管理システムとは、現場で利用する材料の購入・仕入れを円滑に進めるために開発されたシステムのことです。
建設業における発注管理は、材料の仕入れや在庫状況の管理、発注先の選定やスケジュール管理を行う場合など広範囲に渡ります。
発注管理ができていない際は、材料の過不足による工事の進行を妨げ、抜けや漏れといったリスクが発生します。
無駄なコストを生み出さずに利益を残し、スケジュール通りの工事を進めるために、発注管理システムは重要です。
発注管理システムを利用するメリット
建設業向け発注管理システムを利用するメリットは、以下の3つです。
- 発注業務の効率化
- 発注状況の見える化
- ヒューマンエラーの低減
発注管理システムを利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。
発注業務の効率化
発注管理システムを利用すれば、発注業務の効率化に貢献します。従来のやり方は、エクセルで作成した発注管理シートを利用していました。
しかし、発注管理システムにはテンプレートの用意があるため、作成にかかる時間が短縮できます。
なお、入力工数が減ることもメリットのひとつです。発注管理システムで取引したことのある企業は履歴として残るため、スムーズな発注が可能です。
発注状況の見える化
発注管理システムは、仕入れ先や注文状況をかんたんに確認できます。現場の在庫と照らし合わせることで余分な発注を防げるでしょう。
なんとなくで発注を行っている場合、余分な在庫を抱えてしまいます。在庫の過不足が少なければ、現場としての利益に還元できるでしょう。
ヒューマンエラーの低減
従来は発注管理シートに手入力してから、発注を行うのが一般的でした。システムを導入することで入力ミスや記入漏れといったヒューマンエラーの低減につながります。
また発注管理システムは、発注履歴の保存・管理ができます。そのため、担当者が変わった際の引き継ぎや再発注も行いやすく便利です。
建設業向け発注管理システム・アプリおすすめ7選
建設業向け発注管理システム・アプリのおすすめ7選を紹介します。
アプリごとに利用できる機能や料金形態が異なるため、自社に合うものを選んでいきましょう。
【1】サクミル
株式会社プレックスが提供しているサクミルは、すごいベンチャー100に選出された施工管理アプリです。
サクミルは協力会社に対して発注書を発注・管理する事が出来ます。
その他、各書類を顧客や案件毎に紐付けた一元管理が可能な為、初めて施工管理アプリを導入する企業にもおすすめ。
40代~60代の現場職の方でも直感的に使える設計で開発されている為、スマホやタブレットなどを使い慣れていない方にもおすすめできます。
またサクミルは30アカウント300GBで月額4,000円〜、初期費用は0円と業界最安水準のコスト面も特徴的。
2ヶ月間の無料トライアルもある為、ぜひ下記公式HPから確認してみてください。
機能・できること | 発注管理 見積・請求管理 原価・粗利管理 など |
運営会社 | 株式会社プレックス |
料金 | 初期費用:0円 月額費用:4,000円〜 ※2ヶ月間の無料トライアル |
【2】建て役者
株式会社システムサポートが提供している「建て役者」は、「建築業界の経営を見える化する」をコンセプトに掲げている、発注管理システムです。
顧客方法を中心とした、商談からアフターまで一元管理できるのがポイント。建て役者の特徴は、次の通りです。
- 柔軟なカスタマイズ性
- 安心できるセキュリティ体制
- 業界屈指の技術力
建て役者は、導入企業の業務・経営方針に合わせたシステムを構築してくれます。そのため、導入後の定着率は約96%、顧客満足度は約95%という実績があります。
建て役者は導入企業のデータを守るため、データセンターの監視体制を365日24時間とし、情報管理がしっかりしているのが特徴です。
機能・できること | 発注管理 原価管理 顧客管理 見積管理 など |
運営会社 | 株式会社システムサポート (略称STS) |
料金 | ライト:初期費用33,000円 、月額4,400円〜 スタンダード:初期費用385,000円、月額44,000円〜 プレミアム:初期費用638,000円、月額88,000円〜 |
【3】注文分譲クラウドDX
次に紹介するソフトは、株式会社ダイテックが手掛ける住宅会社向けのクラウド型基幹業
務システム「注文分譲クラウド DX」です。
注文分譲クラウド DX は、見込み管理から商談・契約・発注・工事・会計・支払いまでの全
ての業務をクラウド上で一元管理してくれます。
また支払いデータや重要帳票もクラウド上で自動作成されるので、業務時間の大幅削減や
書類紛失リスクの低減に大いに役立つでしょう。
その他、注文分譲クラウド DX は、同社の「現場 Plus」や福井コンピュータアーキテクト
の「アーキトレンド ZERO」との連動が可能です。現場情報や積算データも共有できるた
め、より多方面に効率化の可能性が広がっていくのも魅力ですね。
料金に関しては、初期費用と月額費用がかかります。
詳細は下記のリンクからお問い合わせをしてみてください。
機能・できること | 会計管理 経費精算 決算処理 請求書作成 受発注など |
運営会社 | 株式会社ダイテック |
料金 | 要問い合わせ |
公式ページ | https://www.kensetsu-cloud.jp/jutakudx/ |
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【4】SMAC工事管理
株式会社パナックが提供している「SMAC工事管理」は、総合建設業から土木・建築などの専門工事業まで、あらゆる業種に対応している発注管理システムです。
多様な業種に対応しているのは、創業45年で培ったノウハウを活かしたシステム構築ができるからです。
また、SMAC工事管理は、安心できるサポート体制が魅力のひとつ。フリーダイヤルによるサポートやオンラインサポート、導入サポートが充実しています。
専門のスタッフが過去の導入実績のノウハウからシステムを活用できるように、最適な運用方法を提案してくれます。
機能・できること | 発注管理 見積管理 請求管理 支払管理 日報管理 など |
運営会社 | 株式会社パナック |
料金 | 基本ソフトウェア:110,000円〜 オプション機能:55,000円〜 導入サポート(1回あたり):5,000円〜 ※基本ソフトウェアとオプション機能の組合せで変動するため、詳しく知りたい方は公式ページよりお問い合わせください |
【5】AnyONE
エニワン株式会社が提供している「AnyONE」は、工務店向けNo.1システムです。(参照:ゼネラルリサーチ※調査期間2019年1月)
AnyONEは、工務店の業務を円滑にするための機能が豊富に用意されています。
AnyONEの特徴は、エクセルデータを連携できるので、エクセルで発注管理を行っている企業もスムーズに利用できます。
なお、エクセルのように数式を誤って消せないように設計されているため、ヒューマンエラーを未然に防げるのがポイント。
発注管理だけではなく、施工管理・顧客管理などを利用したい方におすすめです。
機能・できること | 発注管理 顧客管理 工事・施工管理 入出金管理 アフター管理 など |
運営会社 | エニワン株式会社 |
料金 | 初期費用:要問い合わせ 月額料金:要問い合わせ |
【6】Aippear
リフォーム・住宅工事関係者が選ぶ「高い満足度の業務システム」の「Aippear」は、建築業・リフォーム業の効率化だけを考えた機能が豊富に用意されています。
Aippearは、「リフォーム産業新聞」「読売新聞」「財経新聞社」など、多数のメディアに掲載されるほどの実績があります。実績豊富なAippearの特徴は、次の通りです。
- 建築業務に必要な機能をまとめて搭載
- 場所や時間を問わないクラウドシステム
- 柔軟なカスタマイズ設定
- 充実したサポート体制
Aippearは、クラウドシステムを採用しているため、インターネットがつながる環境であれば場所やデバイスを選ばずに利用できます。
またAippearでは「メール窓口」「操作マニュアル」「訪問・リモート研修」など、安心できる充実したサポート体制も魅力です。建築関係の工事を受け持つ方におすすめの発注管理システムです。
機能・できること | 発注管理 原価発注 管理請求 管理入金 管理見積作成 など |
運営会社 | 株式会社アイピア |
料金 | ライトプラン初期導入費用:132,000円月額利用料金:11,000円 ベーシックプラン初期導入費用:396,000円月額利用料金:22,000円 プロフェッショナル初期導入費用:495,000円月額利用料金:33,000円 ※発注管理機能が利用できるのはベーシックプラン以上となりますので注意してください |
【7】ANDPAD受発注
株式会社アンドパッドが提供している「ANDPAD受発注」は、受発注業務をデジタル化し、煩雑な業務を効率化したアプリです。従来の紙媒体での帳票作成や入力などの業務をクラウド上で完結できます。
ANDPAD受発注は、クラウド上で操作できるので、インターネットが接続できる環境であればどこでも受発注業務を利用できます。スマホでも操作が可能なため、現場での急を要する連絡もアプリを通して行うことが可能です。
また、エクセルで作成した見積明細や発注明細をインポートできるので、見積書・発注書作成業務を効率よく進められます。
機能・できること | 発注管理 状況確認 表示機能 工事出来高設定 見積機能 など |
運営会社 | 株式会社アンドパッド |
料金 | 公式ページよりお問い合わせください |
コストを抑えるならエクセルの利用も視野に入れよう
発注管理システムの導入には、初期費用やランニングコストなど、まとまった費用が必要です。コストを抑えて発注管理を行うのであればエクセルの利用がおすすめです。
エクセルを利用するメリット・デメリットについて見ていきましょう。
エクセルで発注管理を行うメリット
エクセルで発注管理を行うメリットは、次の通りです。
- 環境設定がしやすい
- 誰でも利用できる
- マクロを組み込むと自動化できる
建設業界に導入されているパソコンの多くは、Microsoft Officeがインストールされています。そのため、エクセルを利用するための環境設定を一から構築する必要がありません。
また、エクエルが組み込まれていないパソコンであっても、導入するコストはシステム導入と比べると抑えられます。
エクセルは誰でも1度は操作したことがあるため、利用までに覚える手順が少なくてすみます。エクセル未経験者でも、インターネットで調べることで簡単に欲しい情報を入手できるのが強みです。
また、エクセルのマクロ機能を用いることで、データ計算や整理などを自動化できます。注文内容の入力・見積計算などの作業を自動化できることもメリットです。
エクセルで発注管理を行うデメリット
エクセルで発注管理を行うデメリットは、次の3つです。
- 入力ミスが起きやすい
- 複数人での管理が難しい
- マクロを組み込むには知識が必要
エクセルで発注管理を行う場合、手入力による作業が必須です。手入力では、どのような数値も打ち込めてしまうため、ミスが起きたとしても発注物が届くまで気づくことは難しいでしょう。
エクセルは複数人での共有作業ができますが、情報反映までタイムラグが発生します。リアルタイムでの共有ができないため、予想しないトラブルを引き起こす可能性もあります。
また、エクセルでマクロ機能を組み込む際は、プログラミングの知識が必要です。自社に専門的な知識を持つ方がいない場合、内製が難しくなるでしょう。
まとめ
建設業の発注管理は、材料の仕入れや在庫状況の管理、発注先の選定やスケジュール管理を行う場合など広範囲に渡ります。円滑な発注管理を行うには、発注管理システムの導入がマストです。
発注管理システムを導入することで、「発注業務の効率化が進む」「発注状況の確認が簡単」「入力ミスの低減」などのメリットがあります。
エクセルを利用して発注管理する方法もありますが、時間と手間がかかります。業務効率をあげるためにも、発注管理システムを導入してみてはいかがでしょうか。