【建設業向け】ビジネスチャットおすすめ7選｜機能・料金面で徹底比較、導入事例も紹介

建設業のこのようなニーズに応える、ビジネスチャットの導入が加速しています。 

この記事は、建設業にこそおすすめしたいビジネスチャットの概要や導入のメリット、建設業向けビジネスチャットの選び方と導入事例、さらに建設会社におすすめのビジネスチャットを7つ紹介しています。 

ぜひ最後までお読みいただき、自社に最適なビジネスチャットを選ぶ際の参考にしてください。

建設業にもビジネスチャットはおすすめ

ビジネスチャットは、ビジネス向けのコミュニケーションツールで、以下のような機能が備わっているものが多いです。 

このような機能を駆使することで、ビジネスチャットは建設業でも大きなメリットを生みだしています。

そのうち、代表的なメリットを3つ紹介します。 

事務方との連携強化

建設現場の生産性の向上には、事務方との連携を強化して、互恵的なパートナーシップを構築することが重要です。

そのためには、スピード感のある情報伝達とリアルな最新情報の共有が求められます。 

しかし実際は、現場と事務方との連携が思うように進まないという声をよく聞きます。

これまでのような電話やメールだけの連携では、情報の伝達に時間がかかり、意思決定が遅れがちです。 

ビジネスチャットを導入すれば、さまざまなチャット機能や分かりやすいタスク機能で業務を効率化できるうえに、ファイル機能による最新情報の共有も簡単にできます。

建設業特有の複雑さに対応

建設業界には、特有の複雑さがあります。 

現場を管理するには、品質、工程、安全、原価、環境の5大管理をベースにした施工管理が必要です。

また、建設業界は下請会社（2次3次など）との協力関係によって成立する重層下請構造です。 

このような複雑さに対応するためには、情報の共有や一元管理が最重要であり、ビジネスチャットは大きな戦力となります。

伝達ミスと時間の無駄を削減

建設現場では、現場作業者、コンサルタント会社や設計事務所、資材やレンタルの会社、自社の管理部門など、さまざまな工事関係者とのコミュニケーションが日々行われています。 

設計図面や工事写真の変更と確認、立会検査や安全協議会のスケジュールなどで伝達ミスや不備があれば大変なことです。

修復にかかる時間が無駄であるだけでなく、先方との信頼関係が損なわれるかもしれません。 

ビジネスチャットを活用して時系列で記録しておけば、伝達ミスと時間の無駄を大幅に削減できます。

建設業のビジネスチャットの選び方

ビジネスチャットの製品数は、需要の拡大とともに大幅に増え、製品ごとに機能や料金プランも違います。

また各業種に特化して機能を構成しているものも多いです。 

ここでは、建設業で活用する場合のビジネスチャットの選び方のポイントを3つ解説します。

長期的な運用・サポート体制の確認

建設業でビジネスチャットを活用する場合、オフィススタッフだけでなく、現場に携わるすべての方の使用が考えられます。

導入時や運用における操作性や機能説明のサポートは欠かせません。 

ビジネスチャットのようなツールは、ある程度の運用期間が経過してから、導入のメリットが実感できるものです。

一定期間、しっかりしたサポートを依頼する場合、どれくらいのコストを見込む必要があるのか事前に確認しておきましょう。

自社のニーズや通信環境との適合性

一般的なビジネスチャットの機能についての概要を理解したら、自社が求めるニーズを満足させる機能をピックアップして、その機能に適応した製品をいくつか候補に挙げましょう。

その複数の候補のコストや導入実績、操作性や口コミ等の情報を収集して、絞り込んでいってください。 

その際に、自社の通信環境の適合性の確認や、自社の利用能力（ITリテラシー）を考えることも重要です。

どんなに素晴らしい製品も、使いこなせないものでは意味がありません。

既存のシステムやツールと連携可能

建設業のDXが進み、すでに業務効率化のために、さまざまなシステムやツールを導入している企業も多いと考えられます。

そういうケースでは、既存のシステムやツールと連携が可能か、不都合な影響を与えないビジネスチャットが求められます。 

事前に、製品メーカーに確認してください。

また、これからシステムやツールを検討するのであれば、ビジネスチャット機能を備えているものも検討対象とするべきでしょう。

【建設業】ビジネスチャット導入事例

ここでは、建設業におけるビジネスチャットの実際の導入事例を3つ紹介します。

導入の動機や背景、導入の決め手、導入後の評価の3つのポイントでまとめました。

Chatworkを導入｜東京電機工業株式会社

<導入の動機や背景>

• 本社と作業現場の社員とが接する機会が少なく、情報共有が困難
• 若手社員への情報展開がうまくいかず、若手社員が育たない
• 総務が備品を発注する際、内容確認と担当者の特定に多大な労力が発生

<導入の決め手>

• 社員全員に一斉に情報を発信し、個々に連絡を取り合える仕組みを導入
• 経営者と若手社員が直接やりとりを行い、意思疎通を円滑にする体制を構築
• 総務からChatworkで全社員に質問し、担当社員から返答するようにした

<導入後の評価>

• 社員とのコミュニケーションが密接になり情報共有も容易になった
• 経営者の指示が若手社員にいき届き、社員の成長も把握できるようになった

引用元：https://go.chatwork.com/ja/case/to-denkou.html

directを導入｜株式会社大林組

<導入の動機や背景>

• 現場で収まらない不具合は事務所に戻って対処しており、対応の遅れに
• 利用者を管理できないツールは社外ユーザー同士で話が進んでしまう

<導入の決め手>

• 業務に必要な機能が揃っておりITが不得手でもマニュアルを見ずにすぐに使いこなせる
• 「direct GuestMode」で社外ユーザー同士のやりとりを把握できる

<導入後の評価>

• 写真加工機能で現場にいながらその場で指示出し可能になった
• 現場や事務所への移動が減り、時間の短縮につながった

引用元：https://direct4b.com/ja/voice/voice-obayashigumi.html

elganaを導入｜八洲建設株式会社

<導入の動機や背景>

• 電話の取り次ぎ業務が煩雑で手間がかかっていた
• 働き方の変化により、社員間のリアルタイムでの情報共有が難しくなっていた
• 業務に私用のチャットツールが利用されるなど公私の切り替えができていなかった

<導入の決め手>

• シンプルな機能で使いやすい
• セキュリティ面への安心感

<導入後の評価>

• 電話の取り次ぎ業務などの工数が削減できた
• 直行直帰をする社員などにも情報共有が抜け漏れなく行うことができるようになった

引用元：https://elgana.jp/case/construct/yashimaconstruction.html

【建設業向け】ビジネスチャットおすすめ7選

ここでは、おすすめの【建設業向け】ビジネスチャットを、厳選して7つ紹介します。

現場ポケット｜施工管理者の生産性を向上させたい企業向け

現場ポケットの特徴・おすすめポイント

主な機能	報告書機能、日報機能、トーク機能など
初期費用	初期費用：0円
月額費用	年間契約「11,880円（税込）」 月額契約「13,200円（税込）」
無料トライアル	○(最大2ヶ月間)
運営会社	株式会社アステックペイント

編集部コメント

現場ポケットは、登録ユーザー数35,465名・契約更新率95.5％を誇り、その実績の高さには安心感があります。

初期費用無し、月額11,880（税込）の低予算で導入可能なのに、アカウント数、データ容量、現場登録数が無制限です。

多くのユーザーが新規アプリ導入後に、「思っていた機能と違う」という経験をされています。

現場ポケットは、職人や現場作業者向けの無料セミナーがあり、無料で操作の体験が可能です。

導入スタート後には、関係者を集めて使い方を学ぶ機会が設定されるなど、専門スタッフによるサポートも大いに期待できます。

KANNA｜これから施工管理のDX化に取り組みたい企業向け

KANNAの特徴・おすすめポイント

主な機能	チャット、共有機能、現場管理、顧客管理、物件管理など
初期費用	0円
月額費用	月額：0円~ ※プランによって変動あり
無料トライアル	○
運営会社	株式会社アルダグラム

編集部コメント

建設業の施工管理アプリのKANNAは、中小規模の現場を多く抱える企業におすすめのビジネスチャットです。

協力会社も招待可能のグループチャットを活用すれば、連絡漏れを大幅削減できます。

基本機能が無料で、アプリとクラウドの両方で利用可能なのは非常に評価が高く、導入企業は5,000社を超えています。

厳選された機能と操作性の高さが特長で、非常に使いやすいと評判です。

初期費用がかからず各機能が0円〜利用できるのは他社にはない魅力で、ITツールの導入が初めての企業でも安心してトライできます。

Chatwork｜誰にでも使いやすいツールがほしい企業向け

Chatworkの特徴・おすすめポイント

主な機能	チャット、タスク・ファイル管理、ビデオ・音声通話など
初期費用	0円
月額費用	0円〜※プランによって変動
無料トライアル	○
運営会社	株式会社kubell

編集部コメント

Chatworkは、誰にでも使いやすいことを重視しているため、グループチャット、タスク管理、ファイル共有などが簡単にできます。

そのため、ITに疎い現場の職人さんたちにも定着が早いと評判です。

建設現場でのコミュニケーション効率化に貢献できるのがChatworkの特長で、既読はつかないが既読的機能となる独自のリアクション機能や、協力会社の職人さんと双方向の自然なタスク管理ができるのは大きな魅力で評価は高いです。

これらの機能は、端末を選ばずアクセスできるため、自宅や出張先からでも情報を簡単に確認できます。

elgana｜現場と内勤の情報共有を効率化したい企業向け

elganaの特徴・おすすめポイント

主な機能	タスク作成、レポート報告、位置情報送信機能など
初期費用	0円
月額費用	0円〜※プランによって変動
無料トライアル	○
運営会社	西日本電信電話株式会社

編集部コメント

elganaは、無料で始められるフリープラン、基本的な機能を備えたベースプラン（275円/1ユーザー）、さらに多くの機能を備えたアドバンスプラン（734円/1ユーザー）の3つのプランを提供しています。

低価格ですが、基本的な機能は全般的に備えており、コスパは大いに良好であるといえます。

データ容量の追加も行えるため、多くのデータ容量が必要な企業でも安心です。

直感的な操作が可能でありスピード感もあるため、操作の説明に要する時間を短縮できます。

シンプルな操作と機能のため、導入後のトラブルは極端に少ないのも特長です。

direct｜建設業での実績を重視したい企業向け

directの特徴・おすすめポイント

主な機能	トーク、音声・ビデオ通話、アンケート・タスク機能など
初期費用	0円
月額費用	0円〜※プランによって変動
無料トライアル	○
運営会社	株式会社LisB

編集部コメント

directは、建設現場でのコミュニケーションに強いのが特長で、ゲストモード機能で元請や下請企業間の情報共有をスムーズで安全に行えます。

現場重視が徹底しているため、現場目線のタスク機能やチャットポットも秀逸です。

ダイレクトやグループのトークはもちろん、未読・既読を個人別に確認できるうえに、ノート機能を使えば情報を記録することもできるので伝達のミスや漏れを大幅に削減可能となっています。

このような現場に特化した豊富な機能と使い勝手の良さが、導入企業4,000社超の要因となっていると考えられます。

WowTalk for ビジネスプラス｜社内コミュニケーションを充実させたい企業向け

WowTalk for ビジネスプラスの特徴・おすすめポイント

主な機能	コミュニケーション機能、音声・ビデオ通話 、日報機能など
初期費用	0円
月額費用	3,300円/1ID(年額)
無料トライアル	○
運営会社	エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社

編集部コメント

WowTalk for ビジネスプラスは、建設会社に必要なコミュニケーション機能が標準装備されています。

また、国内サーバーの活用と豊富な管理機能により会社情報を安全に保護できるのが特長となっています。

操作性が高く、若手からベテランまですべての従業員が簡単に利用できるため、特別な導入教育は必要ありません。

リモートワーク環境でも、従業員同士の意思疎通がスピーディーに行えるのも特長です。

ファイル送受信や音声通話の品質が高く、やり取りにストレスがないと評価されています。

現場クラウドConne｜機能の多さより使い心地を求める企業向け

Conneの特徴・おすすめポイント

主な機能	ファイル管理機能、タスク管理、簡単共有など
初期費用	0円
月額費用	梅プラン10,000円 竹プラン30,000円 松プラン50,000円
無料トライアル	○
運営会社	株式会社現場サポート

編集部コメント

料金は月額プランだけのシンプルな設定（松・竹・梅の3つのプラン）で、導入当日から本格利用できる設計となっています。

現場クラウドConneの大きな特長である「ワークフロー機能」は、これまで紙やメールで行っていた社内稟議をクラウド上で行える新機能です。

建設業界で働くユーザーの声を元に開発された機能です。

現場クラウドConneは、現場を熟知しているメーカーが作った施工管理のためのビジネスチャットとなっています。

初心者でも操作が直感的にできて、見やすく、仕事がはかどると評判は良好です。

建設業こそビジネスチャットを導入しよう

ここまで、建設業向けのビジネスチャットについて、以下の内容で解説しました。

建設業界は重層下請構造であり、さまざま専門工事業者が協力して、同時進行で工事を施工します。

現場と事務方、施工管理と作業者、下請業者同士など、工事に携わるすべての人にとって情報の共有は最重要事項です。

このような難しさの中で起こる問題点の多くは、コミュニケーションギャップが原因だとされています。

このコミュニケーションギャップを解消するために、最も有効なツールが建設業向けビジネスチャットです。