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商品やサービスの販売管理において、Excelでの管理に限界を感じている企業も多いのではないでしょうか。
「楽楽販売(らくらくはんばい)」は複雑な金額計算や請求・売上計上などの販売管理に関する業務を自動化し、脱Excelが可能なクラウド型の販売管理システムです。
CMも放送されていますので、耳にしたことがある人も多いかもしれません。
本記事では、楽楽販売の主な機能や料金、実際の口コミなどの評判について詳しく解説します。
「楽楽販売の導入を検討しているけれど、具体的には何ができる?」「どんな口コミがある?」「kintoneとの違いは?」といった疑問をお持ちの方に向けて、ツールの特徴を客観的にご紹介します。
販売管理システムとして楽楽販売の導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
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受け取り請求書100件/月まで無料利用可、申請/承認・一覧表示・仕分け入力・会計ソフト連携などの機能もあり、部署を横断する社内の請求書を一元管理することができます。
楽楽販売とは

「楽楽販売(らくらくはんばい)」とは、株式会社ラクスが提供している売上計算や請求書発行などの販売管理に関わる手続きを自動化できるクラウド型の販売管理システムです。
あらゆる企業・業界で利用されており、2024年6月時点で4,400社以上が導入しています。
売上・原価などの複雑な金額計算や、会社のルールに合わせた請求・計上処理が可能であり、さらに帳票発行やデータの集計といったルーチンワークを自動化できます。
楽楽販売はカスタマイズ性が優れていることが特徴です。
表示項目や入力画面、操作メニューなど、自社の販売管理業務に合わせてノンプログラミングで簡単に細かくカスタマイズできます。
そのほか、プロジェクト管理や顧客管理、問い合わせ管理なども可能であり、日々の業務を一元化することによって業務効率化を実現します。
「楽楽精算」や「楽楽明細」など、バックオフィス関連の姉妹サービスと連携することも可能です。
アプリ版はありませんが、スマートフォンからもログインできるため、外出先からでも簡単にデータを登録・閲覧できますよ。
運営元『株式会社ラクス』について
楽楽販売は株式会社ラクスによって運営されています。
以下、企業情報をご紹介します。
会社名 | 株式会社ラクス |
---|---|
本社所在地 | 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5 リンクスクエア新宿7階 |
代表取締役 | 中村崇則 |
設立日 | 2000年11月1日 |
事業内容 | クラウド型ソフトウェアサービスの提供 |
資本金 | 3億7,837万8千円 |
楽楽販売の機能・できること

楽楽販売はさまざまな業種や分野で活用できる、販売管理や業務効率化に役立つ機能が豊富に備わっています。
楽楽販売の主な機能やできること、その特徴について詳しくご紹介します。
販売管理機能
楽楽販売の主軸となる機能です。
商品やサービスの販売に関する管理業務を自動化でき、効率化につなげます。
金額計算も自動で行えるため、計算ミスなどの人為的なミスを防げます。
特筆すべきなのが、自社のルールに合わせたカスタマイズができることです。
さまざまなパターンに対応した売上計上などの複雑な処理を自動化でき、ミスを防ぐとともに、効率性・生産性の向上を実現します。
具体的には、以下の業務管理が可能です。
顧客・商品情報や単価の料金表、値引き率などの情報をマスタデータとしてあらかじめ登録しておくことで、見積もり金額を自動計算してくれます。
見積もり発行前に社内承認が必要な場合、承認フローを設定して上長に稟議を通すことも可能です。
「見積金額が〇〇万円以上の場合は承認フローに進む」といったように、ルールを設定することもできます。
見積書の発行も可能であり、見積書に記載する会社名などの顧客情報を登録しておくことで過去の見積もりを自動反映してくれます。
入力ミスを防ぎ、二重チェックなどの確認作業も短縮できるので、業務負担が軽減されます。
プロジェクト管理
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見積もりから受発注・契約・請求・工数・顧客情報など、プロジェクトに関するあらゆるデータを一元管理します。
自社に適した管理方法にカスタマイズできるので、情報共有や各案件の収支、請求処理などの受発注業務がスムーズに行えます。
工数管理も可能であり、楽楽販売のデータベース上で各メンバーのタスク量を把握できます。
タスクが残っている状況をリアルタイムで確認できるので、業務を見える化し、作業の遅延防止やメンバー間のフォローアップ体制の強化につながります。
プロジェクトの進捗状況や納期も可視化でき、期日が超過した場合はアラート通知も可能です。
売上計上や請求処理などの販売管理機能だけでなく、プロジェクト管理ツールとしての役割も担えるのは楽楽販売の強みといえるでしょう。
データ管理
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顧客情報や契約情報、案件情報などの社内データを一元管理できます。
顧客や商品といった項目別に自動集計することも可能なので、「〇〇案件の受注履歴をすべて出して」といった指示にも迅速に対応できます。
Excelでこれらの情報を管理していると、探したいデータを見つけるのに苦労したり、契約内容と売上金額などの紐づけをするのにも時間がかかってしまいます。
楽楽販売であれば、これらのデータ管理を効率化できるので、工数削減につながります。
また、データ管理は電子帳簿保存法にも対応しています。
「電子帳簿保存法」とは、国税関係帳簿書類を電子データで保存する際の要件をまとめた法律のことです。
2024年1月から、電子取引のデータ保存が完全義務化されています。
楽楽販売では、電子帳簿保存法で定められているデータ保存の要件である「タイムスタンプの付与」や「編集・削除ができないフォルダでの長期保存」、「日付・金額・取引先名などの管理項目で検索できる」「一括検証」を満たしています。
オプションにはなりますが、電子帳簿保存法対応のシステムを探している方におすすめできる機能です。
問い合わせ管理
顧客情報や対応ステータスをマスタ管理しておくことで、顧客からの問い合わせにスムーズに対応できます。
過去の対応履歴やFAQを参照できるほか、過去問い合わせが多かった内容を集計・分析することも可能です。
問い合わせに迅速に対応・解決することで、顧客満足度も向上し、リピーター獲得につなげます。
API連携
楽楽販売はあらゆる外部システムとの連携が可能です。
APIとはアプリケーションの機能を他のシステムから利用できる仕組みのことで、いわば接続口のような役割を果たします。
姉妹サービスである「楽楽精算」「楽楽明細」といったサービスはもちろん、会計システム、電子契約システムなどの他社システムとも連携できます。
API連携をすることで、他社システムと楽楽販売それぞれでアカウント登録してログインしなくてはいけないといった二重作業を解消できます。
ただし、どんな外部システムでも連携できるわけではありません。
API連携を検討したい方は、自社で現在使っているシステムとAPI連携できるかどうか、事前に楽楽販売に問い合わせてみてください。
セキュリティ機能
アクセス権限を設定することで、ユーザーごとに、閲覧・操作できるデータを制限できます。
アクセス権限は、個人・グループ・データベース単位など、細かく設定できるので、用途に合わせて柔軟に対応することが可能です。
ユーザーのログイン・操作履歴の参照やバックアップ機能(オプション)、楽楽販売への接続を許可する端末や拠点の制限もできるので、セキュリティ対策もしっかり行えます。
楽楽販売とkintoneはどう違う?

楽楽販売と似ているツールとしてよく名前が挙がるのが、「kintone(キントーン)」です。
kintoneは株式会社サイボウズが提供している、さまざまな業務アプリの開発が簡単にできるクラウドサービスです。
kintoneで開発できるアプリとは、スマホなどのアプリではなく、社内の業務システムのことを指します。
kintoneは非ITの方でも簡単に使いこなせることが特徴で、業務効率化につながるあらゆる機能を自社に合わせてアプリ開発することができます。
まず、楽楽販売とkintoneが共通しているのは、「データの一元管理が可能」「業務効率化できる機能を備えている」「非ITの方でも簡単に使いこなせる」ことです。
これらの点から、楽楽販売とkintoneを比較される方が多いのではないでしょうか。
しかし、両者は異なる点も多々あります。
比較していきながら、大きな違いを以下で解説します。
販売管理機能に特化しているのは楽楽販売
楽楽販売はそのサービス名のとおり、販売管理機能に特化しているシステムです。
主な機能についてのトピックで前述したとおり、販売管理機能以外にもプロジェクト管理や問い合わせ管理などの機能がありますが、販売管理機能がメインであるといえるでしょう。
kintoneは販売管理機能に特化しているわけではなく、社内で使える業務アプリを全体的に網羅しているイメージです。
販売管理機能をメインで使いたい場合は楽楽販売、汎用的に使いたい場合はkintoneが適しているといえるでしょう。
料金が安いのはkintone
両者は料金面に関しても大きく違います。
楽楽販売は初期費用がかかるほか、月額料金も7万円からとなっています。
kintoneの場合は、初期費用がかからないことが特徴です。
スタンダードコースの場合、月額料金は1ユーザーあたり1,800円(税抜)となっており、ユーザー数にもよりますが、楽楽販売より安価で使用できる可能性があります。
しかし、どちらもオプション料金などを追加していくと総額が変わるので、kintoneが必ず安くなるかどうかはわかりません。
実際にどちらが安く抑えられるか正確に知りたい方は、見積もりをとることをおすすめします。
カスタマイズ性が高いのは楽楽販売
楽楽販売は特徴であるカスタマイズ性の高さが魅力の一つです。
操作画面や入力フォームなどのカスタマイズはkintoneでもできますが、自社に合わせたルールを設定できたり、請求書の支払い期日を「翌月末」として入力するなどの細かい設定は楽楽販売が適しています。
(kintoneでも可能ですが、その場合は別途プラグインなどの作業が必要なため難しくなります)
複雑な販売管理処理が多い企業や、細かにカスタマイズしたい方には楽楽販売が適しているといえるでしょう。
楽楽販売の費用・料金
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楽楽販売は3つの有料プランが用意されています。
初期費用がやや高額になっていますが、サポートチームによる運営支援などのバックアップ体制を含んだ価格になっています。
以下、各プランの月額料金や主な機能です。
スタンダードプラン | プロプラン | エンタープライズプラン | |
---|---|---|---|
初期費用(税抜) | 150,000円 | 250,000円 | 250,000円 |
月額料金(税抜) | 70,000円~ | 300,000円~ | 問い合わせ |
ユーザー数 | 20名 | 100名 | 100名 |
月額DB数料金 | 20DBまで無料 | 100DBまで無料 | 500DBまで無料 |
データ容量 | 基本1G、最大30G | 基本50G、最大500G | 基本100G、最大500G |
オプションやユーザー数、データベース作成数によって金額は変動するので、詳細が知りたい方は楽楽販売公式HPに問い合わせてみてください。
楽楽販売のメリット・デメリット
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楽楽販売は販売管理を中心とした業務を効率化でき、脱Excelを叶えてくれるシステムですが、メリット・デメリットも存在します。
以下、それぞれ3つずつご紹介します。
楽楽販売のメリット
楽楽販売は操作画面やフォームなどの画面表示に加え、帳票出力の項目や売上計上基準といった会計ルールなど、自社に合わせて細かくカスタマイズできることが大きな強みです。
あらゆる業種や企業規模によって欲しい情報や項目は違ってくるため、一定の表示しかできないシステムだと限定的にしか使えません。
楽楽販売であれば、自社にとって最適なカスタマイズをすることにより、ワークフローの自動化を実現します。
また、自社の状況に合わせてワークフローを追加・拡張していくことも可能なので、成長段階に応じて柔軟に使用できます。
楽楽販売のデメリット
楽楽販売のUIはかなりシンプルであり、Excelに近いデザインとなっています。
色使いもほぼないので、直感的な操作がしづらく、デザインが古臭く感じるといった不満を持つユーザーもいます。
表示項目はカスタマイズできるので、使いやすい表示形式にしていくことで、わかりづらさは解消できるかもしれません。
楽楽販売の評判・導入事例

これまで楽楽販売の主な機能やメリットについて解説しましたが、実際の評判や口コミはどうなのか?と気になる方も多いのではないでしょうか。
実際の導入事例について、以下でご紹介します。
【株式会社イノテック】
「楽楽販売」導入前に使用していた管理システムがとても古いものだったため、実際の運用や業務フローに対応しきれない部分があるというのが課題でした。結局それを補うために、システムとは別にExcel等でデータ表を作成し、システムに情報が一元化できていない状態になってしまっていました。社内でのデータ共有や管理も統制がとれず、確認作業にも必要以上に時間がかかってしまっていたと思います。
「楽楽販売」には決まった業務フローが予め組み込まれているわけではなく、自社の業務フローやルールなどに沿ったカスタマイズが可能なので、実際の運用に見合ったシステムを構築できました。システム以外にExcel等のファイルが乱立することもなくなり、作業効率は大幅に改善しています。
引用元:導入事例
【株式会社ファム】
基幹システムではなくサブシステムとしての導入なので、できる限り低コストで導入できるシステムを探していました。「楽楽販売」は低コストでありながら、カスタマイズ性やセキュリティ面も充実していて、解決したい課題に対して「できないこと」が少なかったため導入を決めました。
具体的に挙げると、ITリテラシが低くても簡単に操作できる点、構築後も自分たちでシステムの微修正やカスタマイズができて小回りが利く点、プライバシーマークを取得していて監査においても弊害がない点等です。機能に対して大変コストパフォーマンスの高いシステムだと思います!
引用元:導入事例
【株式会社ベストン】
「楽楽販売」では、まず見積書のフォーマットを自由に設定できるので、独自フォーマットの見積書もすべて作成できました。また、「楽楽販売」では価格計算の設定の自由度が高く、掛率を使った金額の自動計算も簡単に行えます。おかげで見積もり金額の統制ができるようになり、誰が見積書を作成しても誤差がなくなりました。
見積もりと紐づけて工事の進捗管理ができるのですが、工事の種類に応じて自動で届け出書類を発行したり、お知らせの通知有無や届け出の有無といった対応状況を管理できるので、各作業の対応モレや遅れが軽減されました。
「楽楽販売」を見れば誰でも進捗状況がわかるので、お問合せがあった際には担当者以外の人でも現在の進捗状況や見込みを回答したり、必要な時だけ担当者にエスカレーションする、ということができるようになっています。
現在は「楽楽販売」上ですべての対応履歴を残すようにしています。いつ誰が何の要件で連絡をしたのか、履歴を確認すればすぐに状況がわかるようになり、担当者以外の者でも対応が可能となりました。これまでは未完了の工事リストが毎月20件ほど残っている状態でしたが、現在ではほぼゼロになっており、効果を実感しています。
引用元:導入事例
経理人材不足にお悩みの企業様へ!
『Bill One(ビルワン)』
\ 3分でわかるBill One /
インボイス・電帳法対応のクラウド請求書管理サービス『Bill One(ビルワン)』は、請求書の受領と電子データ化(スキャン)を代行、経理業務の省人化に活用できます。
受け取り請求書100件/月まで無料利用可、申請/承認・一覧表示・仕分け入力・会計ソフト連携などの機能もあり、部署を横断する社内の請求書を一元管理することができます。
楽楽販売の総合評価

楽楽販売は販売管理だけでなく、社内の情報を集約し一元化できる業務効率化ツールとしての役割も果たせる、汎用的な使い方ができるクラウドシステムです。
カスタマイズ性の高さや処理スピードの速さ、サポート体制の手厚さなどで好評を得ており、脱Excelが叶います。
ただし、UIデザインやマニュアルに課題がある点や、欲しい機能が限定的な場合は割高になる可能性があるといったデメリットもあります。
しかし、Excelでの運用に限界を感じていたり、自社に合わせたカスタマイズができる製品を求めている方、パッケージ製品を使っていたが使いにくさを感じている方にはおすすめできるシステムです。
まずは自社のバックオフィス業務の現状を把握し、楽楽販売を導入することによって得られる効果を洗い出してから、導入を検討してみてください。