土木現場に特化したアプリの「SiteBox」。SiteBoxを新規で導入する企業や既存のアプリから乗り換えを検討している企業は、以下の内容が気になるのではないでしょうか。
- SiteBoxはどんなアプリなの?
- SiteBoxの特徴や料金が知りたい
- 実際に利用している企業の口コミ・評判
- 導入する際の流れ
この記事では、SiteBoxの基本情報から特徴、料金形態まで詳しく解説しています。実際に導入している企業の声もまとめているため、導入前の参考となるでしょう。
また、導入時の流れも詳しく説明しているため、導入前の不安を払拭できる記事になっています。ぜひ最後までご覧ください。
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SiteBoxとは
SiteBoxとは、土木現場用に作成された施工管理アプリのことです。主に、土木工事の写真管理・出来形管理を円滑に進めるための機能を搭載しているのが特徴です。
電子小黒板を利用した写真撮影や、工事現場で計測した実測値の測定などができます。
Android製品・Apple製品に対応しているため、どなたでも手軽に導入できるのが特徴です。
運営元『(株式会社建設システム)』について
SiteBoxを提供している株式会社建設システムについて詳しく見ていきましょう。
会社名 | 株式会社建設システム(KENTEM) |
所在地 | 静岡県富士市石坂312-1 |
代表者 | 代表取締役 重森 渉 |
設立 | 1992年7月2日 |
資本金 | 4,000万円 |
事業内容 | 建設業向け施工管理ソフトウェアの開発・販売 |
SiteBoxの機能・できること
SiteBoxの主な機能・できることは下記の通りです。
- 土木現場に特化した写真機能
- 撮影した写真の自動振分機能
- データ連動
1つずつ順に詳しく解説していきます。
土木現場に特化した写真機能
SiteBoxは、スマホで出来形データの記録と工事写真の撮影ができます。工事写真には、電子小黒板を利用できるため「一人での写真撮影が可能」「黒板の持ち運び不要」「危険箇所の黒板設置が不要」など、さまざまなメリットがあります。
土木工事現場は、危険な箇所での写真撮影の機会が多いです。しかし、SiteBoxを利用することで、一人でも安全に写真撮影ができます。
なお、記録したデータはデータ連動サービスにより、データ紛失といったトラブルを未然に防ぐことが可能です。電子小黒板の有効活用により、土木現場の安全確保や効率化が実現します。
また、SiteBoxは「電子小黒板の改ざん検知機能」を搭載しています。改ざん検知機能により、写真の改ざんができなくなるため、写真データを電子納品する際も安心して利用できるでしょう。
撮影した写真の自動振分機能
「写管屋」で作成したデータをSiteBoxへ転送して写真の撮影が行えます。写管屋とは、SiteBoxと連動可能な写真管理アプリのことです。
工事写真の分類をあらかじめ写管屋で作成しておくことで、SiteBoxを起動して写真を取る際に、工種・測点などのデータを選択できます。
また、電子納品に必要な写真整理や情報入力を直接行えるため、スムーズな電子納品が特徴です。
データ連動
SiteBoxは、業務効率が向上する多数のシステムとの連動ができます。例えば、記録した出来形の実測値や写真データをバックアップするための「KSデータバンク」や、土木工事の管理業務をサポートする「デキスパート」との連動が可能です。
上記で紹介したKSデータバンクやデキスパートは、SiteBoxを運営している会社と同じなため、安心して利用できます。
SiteBoxの費用・料金
SiteBoxの費用・料金は、以下の表を参考にしてください。なお、SiteBoxを利用する際には、あわせて「KSデータバンク」に加入する必要があるので注意してください。
SiteBox | KSデータバンク | |
料金 | 初期費用:無料1ライセンス(年間):13,200円(税込) 5ライセンス(年間):55,000円(税込) | 初期費用:無料年間:6,600円(税込)10GB 10GB追加ごと:6,600円(税込) |
SiteBoxには、5ライセンスまとめて導入できる「おまとめパック」の用意もあるため、現場規模に合わせて利用を検討してください。
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SiteBoxの評判・導入事例
実際にSiteBoxを利用している企業の評判・導入事例を紹介します。
株式会社望月組土木
電子小黒板で、現場作業に集中
今年3月の中部横断自動車道県区間開通など、大規模工事がうちも増えているんですよ。土木技術者としてやりがいのある現場なんで、若手だけでなくベテランも張り切っています。うちでは、社全体で請け負う工事の半分程度で電子小黒板を使用しています。(土木部 課長 深澤氏)
黒板を持ち歩かなくていいのが一番助かりますね。スマートフォンなので、難しい漢字を土木辞書で変換できるのも助かっています。あと紙の図面は雨風にやられてしまうけどPDFに取り込めば関係ないですし、足場なんかの危険な場所や、狭くて黒板が入らないところでも電子小黒板なら使えます。 それに黒板だと雨でチョークが流れてしまうけど、電子小黒板なら問題ありません。ひとりでも撮影できるし、2人なら倍撮影できますよ。おかげで現場の時間が確実に増えましたね。いっぱい働いてます!(笑)(土木部 中込氏/小野氏)
引用:SiteBox公式HP
株式会社橋本組
「写管屋」への自動振り分け機能で時間短縮
2017年3月に「SiteBox」を7ライセンス導入し、ほどなくして4ライセンス追加したので現在11ライセンス導入しています。事務所に戻ってからの写真整理が悩みの種でしたので大いに助かっています。(工務部スーパーバイザー 梅原氏)
国道橋梁補修工事の断面修復箇所が1,000カ所ある工事を担当した時に、約3,000枚の写真整理を何とか乗り越えられたのは「写管屋」への自動振り分け機能のお陰です。後輩と2名で1日300枚程度撮影していました。枚数が多いと自分で撮影していない写真はどこの写真かがわからないので、もし導入前の手作業による作業ならどうなっていたんだろうと考えるだけでぞっとしますね。(工務部課長 藪崎氏)
引用:SiteBox公式HP
SiteBox導入の流れ
以下では、SiteBoxを導入するまでの流れを解説しています。
- 管理者情報を登録する(パスワード・ID設定)
- 利用者の招待
- SiteBoxの利用権限を設定する
- 個人情報の登録
- KSデータバンクをインストール
- SiteBoxをインストール
SiteBoxを利用するためには、管理者情報の登録からスタートします。管理者情報の登録は、下記のURLから入力してください。
(SiteBox公式HP)
詳しい導入手順の流れについては、こちらを参考に手順を進めてください。
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SiteBoxの総合評価
SiteBoxの導入事例や機能などの観点から、SiteBoxは土木現場に最適な施工管理アプリだと評価します。
以下ではメリット・デメリットについて詳しくまとめたので、参考にしてください。
SiteBoxのメリット
SiteBoxを導入するメリットは以下の通りです。
- 土木現場に特化した機能
- 複数のITツールとの連動
SiteBoxは、土木現場用に作られたアプリです。そのため、土木現場で働く方がスムーズに業務を進めるための機能が搭載されています。
主な機能は写真機能に紐つけられているのが特徴です。電子小黒板により、黒板の持ち運びをなくしたり、危険箇所での写真の撮影を容易にしたりできます。
また、撮影した写真や打ち込んだデータから、帳票の作成を自動に行える点もメリットと言えるでしょう。
SiteBoxを提供している株式会社建設システムは、「土木現場をICTソリューションで支援し、建設業界の生産性向上と働き方改革を実現する」ことをコンセプトに掲げています。
そのため、SiteBox以外の製品との連動ができるので、導入する企業の規模や工事規模にあわせた、豊富なツールがあることもメリットです。
SiteBoxのデメリット
SiteBoxのデメリットは、「システムの連動が必須」「土木現場向けのアプリ」の2つです。SiteBoxは、KSデータバンクやデキスパートなどのシステムと連動することで、最大限の機能を発揮します。
そのため、SiteBoxだけを導入しても、導入する恩恵を受けられない可能性が高いです。
また、SiteBoxは土木現場向けに作られているため、建築業界・リフォーム業界といった、業種に対応できない点もデメリットと言えるでしょう。
まとめ
今回は土木現場向けの施工管理アプリ「SiteBox」について紹介しました。
SiteBoxは、土木現場に必要な機能に特化しているため、土木現場で働く人の業務改善に役立つアプリです。
SiteBoxはデータ連動機能により、土木現場の規模に合わせたカスタマイズが可能です。SiteBoxの主な機能は下記をご覧ください。
- 電子小黒板に対応した写真機能
- 写真のバックアップ
- 写真の自動振分機能
- 土木現場に合わせたデータ連動。
建設業界はITツールの導入が他の業界と比べて遅れていると言われています。そのため、残業時間の増加や現場監督の負担が増えるなど、現場で働く人の負担が大きいです。
上記の悩みを解決するためにSiteBoxを導入し、土木現場の施工管理業務の効率化を進めてみてはいかがでしょうか。