施工管理業務をサポートする施工管理アプリの「Buildee」。Buildeeを新規で導入する企業や既存のアプリから乗り換えを検討している企業は、以下の内容が気になるのではないでしょうか。
- Buildeeはどんなアプリなの?
- Buildeeの特徴や料金が知りたい
- 実際に利用している企業の口コミ・評判
- 導入する際の流れ
この記事では、Buildeeの基本情報から特徴、料金形態まで詳しく解説しています。実際に導入している企業の声もまとめているため、導入前の参考となるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
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Buildeeとは
施工管理アプリの「Buildee」は、施工管理領域のクラウドサービスで導入シェアNo,1を獲得しています。
Buildeeの導入ユーザー数は、367,000名を超えており、7,700件を超える現場で導入されています。(参照:Buildee公式HP)
Buildeeは、建設現場における施工管理業をサポートするためのクラウドサービスであり、スーパーゼネコンから中小企業まで、幅広く利用されている施工管理アプリです。
運営元『株式会社リバスタ』について
Buildeeを提供している株式会社リバスタについて詳しく見ていきましょう。
会社名 | 株式会社リバスタ |
所在地 | 東京都江東区豊洲5-6-36 豊洲プライムスクエア 9F |
代表者 | 代表取締役 高橋 巧 |
設立 | 2007年06月28日 |
資本金 | 1億円 |
事業内容 | 電子マニフェストサービス「e-reverse.com」の提供 産廃処理委託契約サービス「er-contract」の提供 建設現場施工管理サービス「Buildee」の提供 建設現場ICT機器ソリューション「BANKEN」の提供 産業廃棄物に関するコンサルティング業務 上記または建設業界に関連するサービス・物品の販売 |
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Buildeeの機能・できること
Buildeeの主な機能は「調整会議」「労務安全」「入退場管理」の3つに分かれています。それぞれの特徴は以下の通りです。
- 調整会議:建設現場の管理・調整業務の効率化
- 労務安全:安全管理業務の効率化
- 入退場管理:就業管理業務の効率化
また、3つの機能は、各機能との連携が取れるようになっており、連動することで更なる業務の効率化に期待できます。
Buildeeには共通マスタがあり、自社情報・作業員情報など、入力したデータを共通できるのが特徴です。
調整会議
調整会議は、建設現場の業務効率化を支援するサービスです。Buildeeの調整会議は、作業間調整システムの先駆けとして建設業界に普及しており、スーパーゼネコン・準大手など、さまざまな企業が利用しています。
作業間調整システムとは、作業予定・報告承認・重機管理・帳票出力などを電子化したものです。作業間調整システムの構築により、建設現場の業務負担を軽減しています。
調整会議の主な機能・できることは、以下の通りです。
- 作業予定・実績管理
- 現場配置図の作成・共有
- 安全巡視記録・各種連絡機能
- 30種類以上の帳票印刷
- ラインワークスとの連携 など
建設現場に必要な機能を網羅しているため、利用する企業を選ばないことが特徴です。
労務安全
Buildeeの労務安全は、建設現場における安全管理や業務遂行のための安全書類の作成・管理を支援するサービスです。
建設現場の安全管理は、書類の管理や制作に時間を取られます。Buildeeの労務安全を活用すると、安全管理を円滑に進めることが可能です。
労務安全の主な機能・できることは、以下を参考にしてください。
- 会社情報・作業員情報の登録・管理
- 労務安全書類の作成・一元管理
- 保険加入状況の確認
- 建設業許可証や作業員の健康診断の期限切れをチェックする など
Buildeeの労務安全は、さまざまな労務安全書類を簡単に作成できるのが特徴です。一度マスター情報を入力することで、各現場の書類をスムーズに作成できます。
また、元請会社・協力会社間における、安全書類の提出や受け取りをBuildeeで完結できるのも嬉しいポイントです。なお、紙に出力することなく帳票を確認できるため、ペーパーレス化をサポートしてくれます。
入退場管理
Buildeeの入退場管理は、各現場の作業員の入退場を記録し、就業管理業務を効率化してくれるサービスです。入退場管理で取得した作業員の就業履歴を、建設キャリアアップシステム(CCAS)に自動連携されます。
入退場管理の主な機能・できることは、以下の通りです。
- AI顔認証・検温機能
- ワンストップの記録管理
- 入退場管理データの活用
- Buildee調整会議との連携可能
入退場管理機能は、作業員の出入りをリアルタイムに把握でき、出面の管理が簡単にできます。
また、Buildee調整会議と連携できるのも特徴のひとつです。入退場管理で記録した現場の入場人数と調整会議を比較し、実際の現場人数との乖離がないか確認できます。
Buildeeの費用・料金
Buildeeには、「調整会議」「労務安全」「入退場管理」の3つのシステムが用意されています。労務安全・入退場管理を利用するには、調整会議に加入する必要があるため、気をつけてください。
Buildeeの料金形態をチェックしていきましょう。
【調整会議】
内容 | 料金 |
支店登録料 | 支店ごと/50,000円(初回のみ) |
基本利用料 | 支店ごと/月額:30,000円 |
現場利用料 | 現場ごと/9,800円 |
協力会社利用料 | 無料 |
JV利用料 | 無料 |
カスタマーサポート | 無料 |
CSVデータ出力(オプション) | 支店ごと/月額:10,000円 |
現場説明会(オプション) | 回ごと/50,000円 |
【労務安全】
内容 | 料金 |
支店登録料 | 無料 |
基本利用料 | 無料 |
現場利用料 | 現場ごと/月額:6,000円 |
協力会社利用料 | 無料 |
JV利用料 | 無料 |
カスタマーサポート | 無料 |
現場説明会(オプション) | 回ごと/50,000円 |
【入退場管理】
内容 | 料金 |
支店登録料 | 無料 |
基本利用料 | 無料 |
現場利用料 | 現場ごと/月額:2,000円 |
協力会社利用料 | 無料 |
JV利用料 | 無料 |
カスタマーサポート | 無料 |
現場説明会(オプション) | 回ごと/50,000円 |
Buildeeは、調整会議で基本料金を支払うため、労務安全・入退場管理には基本料金が発生しません。
労務安全・入退場管理は、現場に足りない機能を補うオプションの位置付けだと認識しておくといいでしょう。
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Buildeeの評判・導入事例
Buildeeを実際に利用している企業の評判・導入事例を紹介します。
鹿島建設株式会社
まだBuildeeを利用されていない他の元請様に何か一言あればお願いします
Buildeeを利用することで、元請だけでなく、協力会社の業務の省力化にもつながります。また、どのゼネコンの現場に行っても同じように作業間連絡調整会議を行えるようになります。
今後、多くの元請がBuildeeを活用していけば、建設業界全体の業務標準化・効率化の一助になると考えております。
引用:Buildee公式HP
戸田建設株式会社
「Buildeeいいよ」という話は他社によくしています。調整会議だけでなく「今後、労務安全・入退場管理が揃って一体化したら絶対いいものができるよ」とも伝えています。ゼネコン全体が同じ仕組みになれば専門工事会社も省力化が図れると思います。CCUS同様、ゼネコン各社がバラバラでシステムを作るような時代ではないと思いますし、そういう意味でBuildeeには業界標準になってほしいと考えています。
引用:Buildee公式HP
株式会社熊谷組
築・土木ともに高い技術力で定評のある熊谷組では、イーリバースドットコムが提供する建設現場施工管理サービス「Buildee調整会議」を導入しています。1年ほどの試行を経て2019年秋頃から本格的に利用を開始、本社部門による活用支援、現場の社員たちによるノウハウ共有なども進み、2021年5月までに累計百数十の現場で活用しています。採用した現場では労働時間短縮などの効果が出ており、現場の雰囲気も変わってきています。
引用:Buildee公式HP
Buildee導入の流れ
Buildeeを導入するための流れは以下の通りです。
- ユーザー情報の登録(氏名・メールアドレスなど)
- Buildeeよりパスワードが記載されたメールを受けとる
- 公式HP、もしくはブラウザ検索からBuildeeのログイン画面を開く
- ユーザーID・パスワードを入力する
- 利用開始
Buildeeを導入する際は、元請として利用するケースと協力会社として利用するケースでは、申し込み方法が変わるので注意してください。
詳しくは、こちらの申し込みページをご覧ください。
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Buildeeの総合評価
以下では、Buildeeを利用するメリット・デメリットについて紹介します。
Buildeeのメリット
Buildeeを利用するメリットは、以下の通りです。
- 作業間の連絡や調整をスムーズに行える
- 日報・作業指示書の作成などを省力化
- 安全書類の作成・提出・回覧が簡単に行える
- 建設キャリアアップシステムと連動
- 協力会社は完全無料でユーザー制限なし
Buildeeは、作業間調整システムにより、作業予定・帳票出力などを即時共有できるのがメリットのひとつです。Buildeeを利用するだけで、現場の作業に携わる報告を一元管理できます。
Buildeeには、調整会議・労務安全・入退場記録の3種類があり、すべてを導入することで建設業界に必要な機能を網羅できます。実際に利用している企業は、スーパーゼネコン・中堅企業など、企業規模を選ばないこともメリットと言えるでしょう。
また、Buildeeを元請が利用している際、協力会社は無料でBuildeeを利用できます。協力会社の利用は、ユーザー数の制限もなく即日から利用できることも魅力のひとつです。
Buildeeのデメリット
Buildeeを利用するデメリットは「まとまった費用がかかること」です。Buildeeを利用する際は、最低でも支店登録料・基本利用料・現場利用料が必要となります。
初回導入時は、98,000円がかかり、支店ごとに別途費用が必要です。しかし、協力会社は無料で使えるため、大規模な現場では重宝する施工管理アプリだとわかります。
まとめ
「建設現場をICTでスマートに。」をコンセプトに掲げている「Buildee」について詳しく解説しました。
Buildeeは、建設業界出身者が制作しており、建設業界に対する知見と熱い思いがあります。今後も利用者にとって良いサービスを提供することを掲げているため、新しいサービスの展開に期待がもてる施工管理アプリです。
Buildeeは、元請・協力会社により、利用料金が変わります。導入を検討している企業は、元請けとしてなのか、協力会社としてなのかでは、導入手順が変わるため注意してください。
Buildeeは、標準化が困難と言われた作業間調整システムの先駆者として、建設業界に大きく貢献しています。鹿島建設・大成建設などのスーパーゼネコンから中小企業まで、事業規模を選ばずに利用されている施工管理アプリです。
Buildeeを導入し、建設業界のICT推進を進めてみてはいかがでしょうか。