工事現場や資材置き場など、現場の安全管理と業務効率化で、遠隔監視システムの導入を検討する企業が増えています。
「現場見守る君」は、電源の確保だけで設置できる監視カメラシステムです。建設業をはじめ、さまざまな業種で導入されています。
本記事では、「現場見守る君」の具体的な機能や料金体系、導入後の運用実態を解説します。
現場の安全性向上と業務効率化の観点から、メリット・デメリットも紹介していきますので、現場見守る君の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
現場見守る君とは
「現場見守る君」は、電源を確保するだけで利用できる屋外専用のレンタル監視カメラシステムです。
インターネット工事不要で、携帯電話の電波が届く範囲であればスマートフォンやPCからリアルタイムで映像を確認できます。
国土交通省NETIS「VE評価」認定を受けていて、公共工事での使用実績も豊富です。
現場見守る君の主な特徴や利用シーンは、以下のとおりです。
主な特徴 | 初期費用なし 工事不要で5分程度の簡単設置 SDカードとクラウドの2系統でデータを同時保存 スポット利用や短期レンタルに対応 防犯設備士による導入支援と運用サポート 全国15,000件以上の導入実績 1人で複数現場を同時に管理可能 |
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利用シーン | 建設現場の安全管理農作物の収穫期の監視 イベント設営時の警備河川の増水 監視臨時倉庫の防犯対策 |
「現場見守る君」は簡単な設置と柔軟な運用が可能な監視カメラシステムです。
短期的な現場管理から長期的な安全対策まで、さまざまなニーズに対応できます。
現場見守る君の機能・できること
現場見守る君の主な機能には、以下のとおりです。
- 夜間も安心の赤外線機能で24時間監視
- 通信量の週次確認でデータ利用状況を把握
- クラウド保存で静止画のデータをバックアップ
- 既存システムと連携可能なカスタマイズ設定
- 全棟の状況を一括管理できる対応機能
- 請求対応も柔軟にカスタマイズ可能
それぞれ詳しく確認していきましょう。
夜間も安心の赤外線機能で24時間監視
夜間の現場監視で最も重要なのが、暗闇での視認性です。
「現場見守る君」は高性能な赤外線暗視機能を搭載しているため、夜間でも昼間と変わらない鮮明な映像を確保できます。
これは、カメラに搭載された赤外線LEDが自動で作動し、人の目では見えない赤外線の照射を可能にしています。
暗闇でも約20メートル先まで鮮明に撮影可能で、不審者の侵入や資材の持ち出しなども即座に発見できるのが特徴です。
「現場見守る君」の赤外線機能により、24時間体制での現場監視が可能となり、夜間も含めた切れ目のない安全管理を実現できるでしょう。
通信量の週次確認でデータ利用状況を把握
監視カメラの運用で、通信量の管理は運用コストに直結する大切な要素となります。
「現場見守る君」は、利用状況に応じた適切なデータ管理を実現する機能を備えています。
データ管理は週次で自動実行され、利用状況が分かりやすいレポートとして提供されます。
これにより、データ使用量の急激な増加や異常な通信の早期発見が可能です。
過去の利用傾向から最適な通信プランの提案も行われるため、必要以上の通信料金が発生するリスクも防げるでしょう。
クラウド保存で静止画のデータをバックアップ
「現場見守る君」は、SDカードとクラウドの2系統バックアップにより、確実なデータ保持ができます。
静止画を定期的にクラウドへ自動保存し、SDカードの不具合やカメラ本体の故障が発生した場合のデータ消失を防いでくれるからです。
例えば、カメラの破損や盗難が発生した場合でも、クラウドに保存されたデータから事故発生時の状況確認や証拠として活用できます。
他にも、以下の機能により安定したバックアップが期待できるでしょう。
- SDカードとクラウドの2重保存
- 自動バックアップ機能
- 遠隔からのデータ確認
2系統のバックアップ体制により、現場の記録を確実に残せます。
全棟の状況を一括管理できる対応機能
「現場見守る君」は、複数の現場や建物を一つの画面で管理可能です。
従来は現場ごとに個別の確認が必要でしたが、一括管理機能により、複数カメラの映像をまとめて確認できます。
一括管理機能の特徴は、以下のとおりです。
- 複数カメラの同時表示
- 現場別のグループ管理
- 状況別の表示切替
一つの画面での複数現場の確認により、管理者の負担を軽減しながら、効率的な現場監視を実現できます。
請求対応も柔軟にカスタマイズ可能
「現場見守る君」は、各社で導入しているWeb請求システムとの連携に対応しています。
企業によって異なる請求サイクルや管理方法に合わせて、利用料金の請求形態をカスタマイズ可能です。
カスタマイズ可能な請求では、以下のような請求ができます。
- 棟単位での料金設定
- 月単位での一括請求
- 半期ごとの精算
- 工期に応じた請求調整
既存の経理システムと組み合わせることで、導入後の請求管理の手間を抑えながら、効率的な運用が可能となります。
現場見守る君の費用・料金
「現場見守る君」は、初期費用なしで利用を開始できる月額制のレンタルカメラシステムです。
導入時の大きな投資を避け、必要な期間だけ利用できる料金体系を採用しています。
主な費用をまとめると以下のとおりです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
月額料金 | 8,900円~/1台あたり |
レンタル期間 | 必要な期間のみ(リース契約) |
設置工事費 | 不要 |
必要な時に必要な分だけ利用できる料金プランにより、コストを抑えた現場監視システムの運用が可能です。
また現場見守る君はリース契約となります。
その為、経費計上ができるのです。
またリース契約の為、固定資産税がかからない税務上のメリットがあるのも特徴です。
現場見守る君のメリット・デメリット
現場見守る君を導入する際には、メリット・デメリットを考慮する必要があります。
現場見守る君のメリット
現場見守る君の主なメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 到着後すぐに利用できる安心の通電サポート
- 返却忘れ・通信量も徹底管理、無駄を削減
- 盗難にも無償補償付きで安心のサポート
- 導入後も充実のアフターフォローで長期サポート
それぞれ詳しく説明します。
到着後すぐに利用できる安心の通電サポート
「現場見守る君」は、機器到着後の通電状況を確認し、確実な運用開始をサポートしてもらえます。
せっかく導入しても使用されないケースを防ぐため、機器の設置から稼働確認まで、状況に応じたフォローアップを実施されています。
通電確認の主な流れは、以下のとおりです。
- 設置完了の連絡受付
- システムでの電源状態確認
- 未通電時の原因特定
- 解決手順の案内
導入後すぐに活用できる体制を整えられるため、スムーズに運用開始できます。
通信量も徹底管理
カメラの通信量管理は、運用コストに影響を及ぼす要素です。
「現場見守る君」では、各カメラの通信量を週単位で自動チェックし、利用状況をユーザーに報告する仕組みが整っています。
システムによる通信管理の主な特徴は、以下のとおりです。
- 週次での通信使用量レポート
- データ使用傾向の表示
- 異常値の通知機能
通信量の管理機能により、ユーザーは予期せぬコスト発生を防ぎながら、安定した運用を行えるでしょう。
盗難時にも無償補償付き
屋外設置の監視カメラには、盗難のリスクが伴います。
「現場見守る君」では、カメラ本体の盗難が発生した場合、免責事項なしでの完全補償制度を設けられています。
盗難時の対応手順は、以下のとおりです。
- 警察への届出
- 補償申請の受付
- 代替機の手配
無償の補償制度により、盗難時の追加費用を心配することなく運用できます。
導入後も充実のアフターフォローで長期サポート
監視カメラシステムの運用では、設置後のメンテナンスやサポート体制が運用の継続に影響します。
「現場見守る君」では、防犯設備士によるサポートと定期的なシステムチェックを受けられます。
サポート内容には、以下のようなものが挙げられます。
- 設定変更の遠隔対応
- 録画トラブルの解決
- システム更新の案内
- 操作方法の再確認
各種のサポート体制により、導入後も必要な支援を受けながら運用を続けられます。
現場見守る君のデメリット
現場見守る君のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 設置場所が電源の位置に依存する
- プライバシーへの配慮が必要
- セキュリティ対策が必須
- 費用面の負担
それぞれ詳しく説明します。
設置場所が電源の位置に依存する
「現場見守る君」は、インターネット配線は不要ですが、電源の確保が必要です。
カメラを設置する際、コンセントが必要となるため、設置場所が電源の位置によって制限される場合もあります。
設置時の主な制約は、以下のとおりです。
- コンセントまでの距離
- 屋外用電源の確保
- 延長コードの配線
- 防水対策の検討
電源環境の制約により、監視したい場所に必ずしも設置できない場合があるため、事前確認をしておきましょう。
プライバシーへの配慮が必要
監視カメラの設置には、周辺住民や作業員のプライバシー保護が関係します。
「現場見守る君」で撮影した映像には、作業員や通行人が映り込む可能性があり、個人情報保護法に基づいた適切な管理が求められます。
必要な対応としては、以下のようなものが挙げられます。
- 撮影範囲の検討
- カメラ設置の告知
- 撮影データの管理
- 閲覧権限の設定
設置場所や撮影方向の選定により、防犯効果とプライバシー保護の両立が可能です。
セキュリティ対策が必須
監視カメラのネットワーク接続には、データの漏洩や不正アクセスのリスクが存在します。
「現場見守る君」は、クラウドでのデータ保存や遠隔アクセス機能を備えているため、適切なセキュリティ管理が必要です。
実施すべき対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- アカウント管理の徹底
- パスワードの定期変更
- アクセス権限の設定
- 通信の暗号化確認
適切なセキュリティ対策の実施により、安全なカメラ運用と映像データの保護が実現できるでしょう。
費用面の負担
「現場見守る君」は初期費用が不要である一方、1台あたり月額8,980円からの料金が継続的にかかり、複数台での運用時はコストが増加します。
かかる費用には、以下のようなものが挙げられます。
- カメラ台数分の費用
- 通信料の変動
導入時の費用負担は抑えられますが、カメラを複数設置する場合は、台数分の費用計上が必要です。
現場見守る君の評判・導入事例
ここでは、現場見守る君を導入した企業をいくつか紹介します。
全現場にWebカメラを導入 より臨場感のある遠隔管理を(株式会社東急コミュニティー)
東急コミュニティーではさらに、「Field’s EYES」と吉田東光のネットワークカメラ「現場見守る君」との連携による管理体制の強化に取り組んでいる。
「現場見守る君」は、必要な時だけレンタルすることができるネットワークカメラである。インターネット環境は不要で、電源に接続するだけで遠隔から工事現場の様子などをリアルタイムに確認できる。現場関係者は、「Field’s EYES」の現場管理画面から、「現場見守る君」のリアルタイム動画を簡単に閲覧することができる。
また、建設業法の改正によって、請負金額が1億円(建築一式工事の場合は 2 億円)を超えなければ、ICT などを活用した遠隔施工管理を行うことを要件として監理技術者の兼任を認める制度が新設される予定だ。この法改正が施行になると、現場所長が兼任できる工事が増えることになる。
こうした背景を踏まえ、東急コミュニティーでは、人材確保が課題となるなかでの体制強化手法のひとつとして、原則、全ての大規模改修工事現場で「現場見守る君」を導入している。
「現場見守る君」を導入したことで、より臨場感がある形で現場の状況を把握できるようになり、関係者間でのコミュニケーションも行いやすくなった。
※ 「 Field’s EYES」 は穴吹ソフトプラスが提供する「 かん助」 をベースとした東急コミュニティーオリジナルの施工管理システム。
引用元:現場見守る君公式
現場監視カメラの導入先多様化(南越谷阿波踊り振興会)
カメラが設置されることになったのは防犯に加え、スムーズな運営と人員負担軽減への一助としての期待からだ。運営にかかわるスタッフが現場見守る君のライブ映像を通じて、人の流れ、不測の事態などを共有することでトラブ
ルを未然に防ぐ。参加者がより安心して楽しむため、スタッフの運営における不安を解消するための措置となった。導入以前の祭りで課題だったスタッフ間連絡の改善、人員配置の合理化にも貢献した。
湊谷委員長は「人の混雑具合の把握のタイムリー感が得られた。規模が大きいイベントのため、その場での状況把握が大事」と手応えを感じている。今回の祭り期間中は、初日の夕方には激しい雨に見舞われた。そんな天候の急変でも、運営の迅速な状況把握と判断のサポートに役立った。
引用元:現場見守る君公式
工程管理の質が大きく向上(株式会社東京組)
「スマートフォンで操作、視聴できて、特殊なツールはいらない。社員に負担をかけることなくスムーズに導入できました」と齋藤さんは振り返る。「現場見守る君」を設置するのは、主に上棟時の前後から、そして足場を撤去する段階で、別の現場に移設するという。
「多くの工種の施工者が出入りする期間に主に設置するようにしています」と齋藤さん。現場の担当者は、会社を出る前や移動時のタイミングでスマートフォン等を通じて現場の様子を確認する。「現地の状況を把握することで、以前より早く判断を下せるようになりました。
現場の巡回もスムーズになり、想定外のミスなどを予防するのに役立っています」と齋藤さんは話す。特に重宝したのは台風や豪雨などの自然災害に見舞われた際の対応だ。現場に目立った被害はないか、時間を問わずすぐに確認することができるようになった。
何か破損等があれば補修用の資材も用意したうえで現場に向かうことができる。効率よく段取りを手配するという現場監督の役割にぴったりのツールだと言える。
引用元:現場見守る君公式
現場見守る君導入の流れ
「現場見守る君」の導入には、電話やFAX、メールのいずれかでの事前問い合わせが必要です。
設置場所や利用目的に応じた適切な提案を行うため、まずは具体的な利用シーンの確認から始まります。
導入までの手順は、以下のとおりです。
- 問い合わせ方法の選択(電話/FAX/メール)
- 設置場所や利用目的の確認
- 料金プランの決定
- 機器の発送手配
詳細は、現場見守る君の公式問い合わせページで確認してください。
運営元『株式会社吉田東光』について
株式会社吉田東光は1951年(昭和26年)に設立された建材商社です。
首都圏での建築資材の流通を中心に展開し、1,000社を超える仕入先ネットワークを構築、全国47都道府県でのサービス提供を実現しています。
株式会社吉田東光の会社概要は、以下のとおりです。
会社名 | 株式会社吉田東光 |
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所在地 | 〒330-0081 埼玉県さいたま市中央区新都心4-3 ウェルクビル3階 |
電話番号 | 048-856-0010 |
設立 | 1951年(昭和26)10月 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 157名 |
事業内容 | 関東一円での住宅関連資材の販売 |
代表者 | 代表取締役 吉田 哲久 |
事業展開 | 全国47都道府県に対応 |
株式会社吉田東光は、建材商社としての実績を基盤に、建設業界での資材供給の役割を担っています。
現場見守る君の総合評価
「現場見守る君」は、初期費用なしで始められる遠隔監視カメラシステムとして、多くの企業で導入されています。
現場見守る君の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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到着後すぐに利用できる安心の通電サポート 返却忘れ・通信量も徹底管理、無駄を削減 盗難にも無償補償付きで安心のサポート 導入後も充実のアフターフォローで長期サポート | 設置場所が電源の位置に依存する プライバシーへの配慮が必要 セキュリティ対策が必須費用面の負担 |
月額8,980円からの料金設定と、充実したサポート体制により、導入時の負担を抑えながら安定した運用を実現します。
現場の安全管理と業務効率化を検討している企業には、「現場見守る君」の導入をおすすめします。